富士フイルム X-T5 vs SIGMA fp:僕が両方使って感じたリアルな魅力と課題

シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:1600 | -2.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm) よもやま話
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みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。

僕はカメラが好きで、普段「富士フイルム X-T5」と「SIGMA fp」という2台のカメラを使っています。それぞれの個性が全く違うので、撮影するシーンや気分に合わせて使い分けています。

今日は、実際に両方を使い込む中で感じた「リアルな魅力」と「ちょっと気になる点」をお伝えします。

どちらも素晴らしいカメラなのですが、それぞれに得意なことと苦手なことがあります。この記事が、あなたの次のカメラ選びの参考になれば嬉しいです。

富士フイルム X-T5:万能機としての頼もしさ

露出補正:-0.7EV | ISO:6400 | WB:オート | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/80秒 | 絞り:F5.6 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-0.7EV | ISO:6400 | WB:オート | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/80秒 | 絞り:F5.6 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

X-T5を一言で表すなら「万能機」。特に手ぶれ補正機能とAF性能が非常に優れていて、どんなシチュエーションでも安心して撮影できます。

X-T5の魅力

  1. 強力なボディ内手ぶれ補正(IBIS)
    X-T5の最大の魅力は、7段分の効果があるボディ内手ぶれ補正です。例えば、夜景や手持ちでの低速シャッター撮影でも、ファインダー内の像がピタッと止まるので構図を決めやすい。これに慣れると、他のカメラが少し不便に感じるくらい快適です。
  2. 高速・高精度なAF性能
    AF性能も素晴らしいです。被写界深度が浅い単焦点レンズを使っても、迷うことなくピントを合わせてくれるのでストレスフリー。僕のようにAFレンズでサクサク撮りたい派にとってはありがたいポイントです。
  3. 正確なホワイトバランス
    ホワイトバランスが非常に優秀。AUTOに設定しておくだけで、ポートレート撮影でも肌の色を自然に再現してくれます。後処理の手間が省けるのは嬉しいですね。

X-T5の課題

  1. 一部のレンズの質感
    Xマウントのレンズは素晴らしいものが多いですが、一部のレンズフードやパーツにプラスチック感があり、高級感が少し控えめ。でもその分軽いので、携帯性が犠牲にならないのは利点です。

SIGMA fp:所有感を刺激する鉄の塊

シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:1600 | -2.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:1600 | -2.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

SIGMA fpは「鉄の塊」という表現がぴったりのカメラ。触れるたびに所有感が満たされ、撮影をじっくり楽しみたくなる一台です。

SIGMA fpの魅力

  1. 唯一無二のビルドクオリティ
    fpの最大の魅力は、その質感です。ボディもレンズも金属製で、手に持った時の重厚感は特別。塗装が少しずつ剥げていく様子すら「味」として楽しめるので、長く使い込むほど愛着が湧きます。
  2. コンパクトでミニマルなデザイン
    SIGMA fpはミラーレスカメラとしては非常に小型で、バッグにすっと収まるサイズ感も魅力です。その見た目のシンプルさも、飽きが来ないポイントですね。

SIGMA fpの課題

    1. 手ぶれ補正機能の欠如
      僕はSIGMA 90mm F2.8 DG DNという中望遠レンズを使っていますが、ボディにもレンズにも手ぶれ補正機能がないので、手ぶれには常に気を使います。液晶画面内の像がブレて構図を決めにくいこともあります。
    2. AF性能の遅さ
      コントラストAFのみのfpは、動きのある被写体を捉えるのが苦手。大きくピントが外れてから戻ってくることもしばしば。動きの少ないシーンではさほど気になりませんが、スピードを求める撮影にはまったく向いていません。
    3. 独特なホワイトバランス
      特に人肌の表現が少し独特で、ポートレート撮影では後から調整する必要があると思います。僕の写真は「JPEG撮って出し」なので編集はしませんが。。風景やモノ撮りでは気にならないこともありますが、ここは改善してほしいポイントですね。
    4. まったりした起動
      電源を入れてから撮影可能になるまでに約4秒かかります。X-T5は1秒ほどで撮影できるので、fpには待たされる感を強く感じます。超高速で起動するRICOH GRを使用していた経験もあるため、余計に遅く感じるのかもしれません。現状、静物のスナップ撮影が中心なので、そこまで問題にはなりませんが。。
    露出補正:±0EV | ISO:6400 | WB:オート | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/60秒 | 絞り:F2.8 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

    露出補正:±0EV | ISO:6400 | WB:オート | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/60秒 | 絞り:F2.8 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

    ホワイトバランス:オートでの人肌。青白く不自然な印象。

    露出補正:-0.3EV | ISO:5000 | WB:曇り | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/100秒 | 絞り:F2.8 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

    露出補正:-0.3EV | ISO:5000 | WB:曇り | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/100秒 | 絞り:F2.8 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

    露出補正:-2.0EV | ISO:3200 | WB:曇り | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/100秒 | 絞り:F2.8 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

    露出補正:-2.0EV | ISO:3200 | WB:曇り | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/100秒 | 絞り:F2.8 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

    ホワイトバランス:曇りに設定。肌にマゼンタやイエローが強く出ていて若干違和感が。。カラーモードの変更などで追い込んでいけるかな?

    両者を比較して感じた違い

    撮影体験で言うと、X-T5は「安心して使える万能機」、fpは「撮影の難しさが楽しさに変わる変態カメラ」といった印象です。
    X-T5は最新テクノロジーを駆使して撮影をサポートしてくれる一方、fpはその「制限」が撮影者の腕を試してくると感じます。

    また、所有感についてはfpが圧倒的に勝っています。鉄の塊感が強いfpを手に取るたびに「これを使いこなしたい」という気持ちが湧いてきますよ。

    一方、X-T5は撮影機会を増やしてくれるカメラ。おしゃれなレトロデザインで、持ち歩くだけで気分が上がります。

    結論:どちらも僕にとって欠かせない相棒

    正直、どちらも手放せないカメラです。X-T5は日常のスナップや旅行で大活躍。一方でfpは「じっくり撮りたい」と思った時に使いたくなるカメラです。

    どちらを選ぶかは、あなたの撮影スタイル次第。ただ、僕としては「両方持つ幸せ」をおすすめしたいですね。

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