キヤノンのレトロカメラの噂にワクワクする理由
みなさん、こんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
先日、僕の愛読ブログ「デジカメinfo」をチェックしていたら、気になる記事を見つけました。「キヤノンは2025年に6~8本のレンズと4~5機種のカメラを発表?」という内容で、その中に「レトロカメラ」の噂が含まれていたのです。
僕はこれまでも、キヤノンのJPEGの色再現が大好きだとお伝えしてきました。
特に木々の緑の描写やシャドーの豊かな階調表現には、他社にはない魅力を感じています(富士フイルムのフィルムシミュレーションは別腹ですが)。
しかし、キヤノンにはクラシカルなデザインのカメラがなく、長年「AE-1やF-1のようなミラーレスがあれば…」と考えていました。
もし本当にレトロデザインのキヤノン機が登場したら、僕にとって「最強の相棒」になること間違いなしです。
AFの速さ、見やすいファインダー、そしてキヤノンらしい色再現。これらがレトロデザインのボディに収まると思うと、期待せずにはいられません。
キヤノンの色再現性とシャドーの階調美とは?
キヤノンのJPEGは、他社と比べて「素直な発色」と「奥行きのあるシャドー表現」が特徴的です。特に屋外(日陰)の撮影では、以下の点でその魅力を感じます。
- 木々や草花の緑が表現豊か、かつナチュラルな色合いで表現される
- シャドー部分がつぶれにくく、微妙な光のニュアンスがしっかり残る
- 空の青や夕景のグラデーションが滑らかで、派手すぎない自然な仕上がり
もちろん、富士フイルムのフィルムシミュレーションのような味付けも魅力的ですが、キヤノンのJPEGはそのままで「目で見た美しさ」に近い絵作りができるのが強みです。
僕が初めて一眼レフカメラを購入したのがキヤノン機だったことも影響しているかもしれませんが、ホワイトバランスを含めた全体的な色味が、「JPEG撮って出し」で自分の理想とする色味と完璧に一致することに魅了されました。
キヤノン独自の画像処理アルゴリズムの優秀さから、後処理を加えなくても印象的な写真に仕上がるという点も僕の撮影スタイルとマッチしています。
では、具体的な作例を見ながら、この「シャドー階調の美しさ」を感じてみましょう。
使用機材 – EOS M6 Mark II × EF-M22mm F2 STM
今回のJPEG撮って出し作例は、EOS M6 Mark IIとEF-M22mm F2 STMの組み合わせで撮影しました。
EOS M6 Mark II
- 有効約3250万画素のAPS-Cセンサー
- ダイナミックレンジが広く、RAWだけでなくJPEGでも階調表現が優秀
- 小型軽量ながら、しっかりとしたホールド感
EF-M22mm F2 STM
- 約105gのパンケーキレンズで、ボディと合わせてコンパクト
- F2の明るさで、シャープかつボケ味も美しい
- 換算35mmの画角で、スナップ撮影に最適
- 周辺減光が味わいを生む
現行のRF-Sシリーズには、まだこのようなコンパクトな単焦点レンズが存在しません(記事公開時点)。
個人的には、もしキヤノンがRF-S向けに小型の明るいレンズを出してくれたら、すぐにでも買い揃えたいところです。
【作例】JPEG撮って出し|長野・安曇野の自然と光の表現
- 撮影場所:長野県安曇野市のそば屋「くるまや」と有明山神社
- 撮影日:2019年10月30日
この日、僕は妻と長野県安曇野市を訪れました。
目的は、美味しいそばを味わいながら、秋の空気を感じること。そして、EOS M6 Mark IIで「キヤノンらしい色とシャドー表現」を記録することでした。
手打ちそば「くるまや」
シャドー部の階調を楽しめるので、ついローキーで撮ってしまいます。
香り豊かで美味しい蕎麦がこのボリュームで、非常に手頃。ぜひ、みなさんも出かけてみてください。
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/160秒 | ISO:100 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/1600秒 | ISO:100 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/400秒 | ISO:100 | 露出補正:+0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/320秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
有明山神社周辺
龍の彫り物のリアリティが凄まじい作例。
このレンズは周辺減光が大きく、一般的には性能が低いということになりますが、僕にとっては最高に味のある描写に感じます。
自然と視線が中央部の明るく写る被写体に引き寄せられます。
立体感も申し分なし。シャドーだけでなく、ハイライトの粘りも優秀なのがキヤノン機。
しっとりとした写りのシャドー部。JPEGでもその階調の豊かさが伝わります。RAWなら暗部を持ち上げるも潰すも自由自在。
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/500秒 | ISO:100 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/400秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/1000秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/400秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
苔むした樹皮の描写がたまりません。緑のグラデーションが最高です。
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/320秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/500秒 | ISO:100 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/80秒 | ISO:160 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/60秒 | ISO:125 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
色のりの良さやホワイトバランスの優秀さ、立体感を感じる一枚。
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/800秒 | ISO:100 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/1250秒 | ISO:100 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/6400秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/400秒 | ISO:100 | 露出補正:+0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/60秒 | ISO:100 | 露出補正:-2.0EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/500秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
なぜかサツマイモが。この辺によく出る猿が持ってきたのでしょうか。
それにしても、ハイライトからシャドーのグラデーション、色のりの良さが素晴らしいです。
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/3200秒 | ISO:100 | 露出補正:+0.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/160秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/400秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/160秒 | ISO:100 | 露出補正:-2.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
ポーネグリフを発見。
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/160秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/100秒 | ISO:100 | 露出補正:±0EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/10000秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
- 絞り:F2.0 | シャッタースピード:1/1250秒 | ISO:100 | 露出補正:-1.3EV | 使用機材:CANON EOS M6 Mark II + EF-M 22mm F2 STM
猿がいました!(写真中央)
作例は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
これからのキヤノンに求めるもの|レトロデザインと単焦点レンズ
2025年の新製品として噂されるレトロデザインのカメラが本当に登場するなら、僕は間違いなく購入します。
- AE-1やF-1を彷彿とさせるクラシカルなデザイン
- ボディ性能は最新のミラーレス技術を搭載(高速AF、見やすいEVF、広いダイナミックレンジ)
- 小型軽量のRF-S単焦点レンズも充実してほしい
特に「軽量なRF-S単焦点レンズ」が出れば、RF-Sマウントへの追加投資も考えなければなりません(笑)。
今回の撮影で感じたように、小型カメラと単焦点レンズの組み合わせは最高のスナップ機材です。
まとめ|キヤノンの未来と理想のカメラ
今回の記事では、EOS M6 Mark II × EF-M22mm F2 STMの作例を通じて、キヤノンのシャドー階調の美しさを紹介しました。
新たに噂される「キヤノンのレトロデザインカメラ」への期待も語りました。
個人的に、もしキヤノンがAE-1やF-1を意識したデザインのミラーレスを出したら、即買いです。レトロかつ小型で、JPEGの色再現が美しく、AFが優秀なカメラがあれば、どこへでも持ち歩きたくなります。
みなさんは、どんなカメラが出たら即買いしますか? ぜひコメント欄やSNSで意見を聞かせてください。
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