みなさん、こんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
コンパクトデジタルカメラの名機「RICOH GR IIIx」。発売から3年以上経った今も、根強い人気を誇り、2024年1月のマップカメラ売上ランキングでは堂々の1位を獲得しました。
コンパクトなボディにAPS-Cセンサーを搭載し、40mm相当の標準画角で自然な描写を実現するGR IIIx。手ぶれ補正や高精細な描写力も魅力で、スナップ撮影を楽しむには最高の1台です。
僕自身、GR IIIxを愛用していましたが、昨年機材整理のため手放してしまいました。それでも、このカメラの優れた携帯性と描写力は今でも鮮明に記憶に残っています。
今回は、長野県の戸倉上山田温泉を妻と訪れた際にGR IIIxで撮影した作例を紹介しながら、その魅力を掘り下げていきます。
「GR IIIxは今でも買う価値があるのか?」
「旅カメラとしてどんなシーンで活躍するのか?」
実際の写真を見ながら、このカメラの魅力をチェックしていきましょう。
私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに感性を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(その後、厳選した機材を若干追加しています)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影したJPEG撮って出しの写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
GR IIIxが今も売れ続ける理由とは?
「デジカメinfo」によると、1月のマップカメラのランキングで「GR IIIx」が大差でトップだったとのこと。発売は2021年10月なので、3年以上経過しています。それでも売れ続けているのは驚きです。
その理由は、高画質と携帯性を両立した唯一無二の存在だから。コンパクトでありながらAPS-Cセンサーを搭載し、40mm相当の標準画角で自然な描写ができるのが魅力です。
僕自身、どこへでも持って行けるサイズ感と撮れる写真のクオリティが気に入っていました。
【GR IIIx 作例】長野・戸倉上山田温泉を旅する
宿泊先「荻原館」でのスナップ
今回宿泊したのは「美白の湯 荻原館」。温泉宿ならではの落ち着いた雰囲気の中で、GR IIIxの描写力をチェックしました。
宿に到着し、くつろぐ僕を妻が撮影

露出時間:1/125秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
40mmの標準画角は、見たままに近い自然な画作りが可能。窓からの柔らかい光が部屋を包み込み、リッチなトーンで撮れています。手前のボケにより立体感も演出。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:160 | 露出補正:±0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
妻のテンションが上がり、ポニーテールを振り回す瞬間をキャッチ(笑)。
髪のブレが躍動感を感じさせてくれます。
温泉へ向かう妻を撮影

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:200 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
浴衣を着込んで温泉に向かう妻。旅の情緒を感じさせるショットになりました。
夕食をGR IIIxで撮る|食事撮影の強み

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:320 | 露出補正:±0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
夕食は個室で、信州和牛やフォアグラが並ぶ豪華な料理を堪能。
今回は個室での食事だったので周りを気にせずパシャパシャ撮りましたが、例えばビュッフェ会場やレストランでの撮影では周囲に迷惑をかけないように配慮する必要があります。
そんなシーンでもコンパクトなGRシリーズなら、目立ち過ぎずにサッと撮ってポケットにしまえるのでとても重宝します。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:400 | 露出補正:±0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:250 | 露出補正:+0.3EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:320 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:400 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
GRⅢxで料理を撮るメリット
- コンパクトなカメラなので、料理の近接撮影も楽々。
- レストランなどでも周囲に配慮しながら撮影可能。
- 豊かな色再現で料理の美味しさを引き立てる。
GRIIIxは、食事撮影にも強いカメラでした。
夜の上山田温泉をスナップ散歩

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:800 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
夜の街には、レトロな看板や街灯があり、雰囲気抜群。
手ぶれ補正のおかげで、夜景撮影も安心

露出時間:1/13秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:6400 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
上の写真はシャッタースピードが1/13秒ですが、優秀なボディ内手ブレ補正のおかげでブレずに撮影できました。ISO6400の粒状感も味に。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:200 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:640 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
光の反射やネオンの雰囲気をしっかり捉える描写力。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:2500 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:2500 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:500 | 露出補正:-1.3EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:4000 | 露出補正:-0.3EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
GR IIIxの手ぶれ補正は、夜のスナップ撮影でも強い味方になりました。
1日目の締めは名物「おしぼりうどん」

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:800 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
街散策の最後に訪れたのは、地元の食堂。
辛み大根の絞り汁に味噌を溶かした「おしぼりうどん」は、ピリッと辛い味わいが癖になります。麺をすすると確実にむせるので、パクパク食べました(笑)。
帰宅後も自分で何度もつくって食べるほど一時期ハマりました。
翌朝の光とGR IIIxの色再現

露出時間:1/50秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
朝食の和食膳は、器の色使いも美しく、GR IIIxの色再現の良さが際立つ場面でした。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:125 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
掛け軸を撮影すると、照明のグラデーションが美しく表現。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:250 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
宿の廊下で手押し台車を撮影。窓からの自然光で立体感が生まれました。

露出時間:1/40秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:400 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
旅のラストは「荒砥城跡」でスナップ
宿を後にし、近くの千曲市城山史跡公園「荒砥城跡」へ。
歴史的な建造物を撮るのも楽しいカメラ

露出時間:1/2000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:±0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/1600秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/100秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
NHK大河ドラマ「風林火山」の撮影地としても知られ、戦国時代の雰囲気が漂います。

露出時間:1/640秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/1000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
公園からの眺めは圧巻。細部までしっかり描写される解像力に驚きました。

露出時間:1/2000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-2.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/500秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/1250秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/2000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/1000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.0EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/500秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/1000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-0.7EV | 使用機材:RICOH GR IIIx

露出時間:1/2000秒 | F値:f/2.8 | ISO感度:100 | 露出補正:-1.3EV | 使用機材:RICOH GR IIIx
GR IIIxで旅を記録する魅力とは?
今回の旅を通して、改めてGR IIIxの魅力を実感しました。
- コンパクトで旅に最適 → どこへでも気軽に持ち歩ける。
- 40mmの標準画角 → 人の視野に近く、見たままの自然な写真が撮れる。
- 高解像度センサー → 小型ながらAPS-Cセンサー搭載で細部までクリアに写る。
- 手ぶれ補正搭載 → 夜景やスナップ撮影でも安心。
- レンズシャッター → 旅館やレストランでも気を使わずに静かに撮影可能。
GR IIIxは、旅の思い出を美しく残すのに最適なカメラです。発売から3年以上経った今でも人気が続くのも納得。
旅カメラとしてのポテンシャルを実感したので、今年の発表が噂されているGRⅢの後継機はまた手に入れたいと思います!
コメント