みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
今回は「昔使っていたレンズの作例を振り返ろう」のコーナーをお届けします。
レビュー対象のレンズは「XF16mmF2.8 R WR」。
リンク
換算24mmの広角単焦点レンズで、富士フイルムの軽量・コンパクトなレンズラインナップ「コンパクトプライムシリーズ」のひとつです。
2019年12月に静岡旅行(三保の松原)に出かけた際の作例をハードディスクから引っ張り出してきました。
富士フイルムコンパクトプライムシリーズを比較検討中の方、写りが気になる方はぜひご覧ください。
私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに感性を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(機材沼からなんとか這い出しました)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
【作例39枚】すべて開放で(JPEG撮って出し)
※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、お茶を飲みながら1枚1枚じっくりとご覧くださいww
シャッタースピード:1/3800秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
「三保の松原」駐車場に到着。
シャッタースピード:1/3200秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
近くのものは大きく、遠くのものは小さくーーという広角レンズの特徴が出た写真。遠くに写った子どものジャンバーとバケツがよい差し色になってくれました。
シャッタースピード:1/3200秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
基本アンダーな作例が多いですが、光が当たった部分とのコントラストの出方がお気に入りなのです。
シャッタースピード:1/680秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
1枚前の写真と同じ食堂を寄って縦位置撮影。電子補正が前提ではありますが、屋根の直線がきっちりと出ていて好感が持てます。
最近は換算50mmの単焦点レンズしか使っていないので、換算24mmでも超広角のように見えてしまいます。
シャッタースピード:1/3200秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
丸い石のオブジェと長く伸びた影を大胆に傾けて撮影しました。
シャッタースピード:1/7500秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
地面に広がった木の影を大きく印象的に写せました。
シャッタースピード:1/1900秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-4,B:+2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
陰影がよい感じ。ここからWBシフトをいじり始めています。
シャッタースピード:1/950秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-4,B:+2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
普段50mmで撮っているので、24mmは広過ぎて画面の整理に苦労しますが、印象的な光と影を見つけてシャッターを切っていくのは楽しいものです。
シャッタースピード:1/350秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-4,B:+2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
「クラシッククローム」はドキュメンタリー調でお気に入り。
シャッタースピード:1/500秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -3.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-4,B:+2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
松の皮を露出アンダーで強調しました。
シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
開放描写。広角ですが、寄ればこれくらいはボケます。
シャッタースピード:1/1700秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
パースが効いて奥行きが出ました。
シャッタースピード:1/6400秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
広大な砂浜と海と空。
シャッタースピード:1/3800秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
手前1/3あたりにピントを合わせ、広々とした砂浜の陰影を強調しました。
シャッタースピード:1/3500秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
角が取れた石を逆光で。
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
波打ち際を散歩する犬と人をシルエットで描きました。
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
開放F2.8固定で撮っていますが、被写体との距離とピント位置を工夫すればパンフォーカスになります。
シャッタースピード:1/750秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
寄ればボケも楽しめます。
シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
砂浜に石で「LOVE」の文字が。
シャッタースピード:1/1700秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:+3,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
古代遺跡のようなオブジェも発見。
シャッタースピード:1/1500秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
SIGMA fpのカラーモード「パウダーブルー」を彷彿とさせる色味になっていました。
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
富士山は日の丸構図が許される代表的な被写体のひとつ。
シャッタースピード:1/2500秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
「クラシッククローム」独特の色味+WBシフトで、アンニュイな雰囲気が出ています。
シャッタースピード:1/2700秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -5.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
コンクリートと海の色合いがダークでお気に入りの一枚。
シャッタースピード:1/160秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.0EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
このWBで日陰の人物を撮るとホラー映画の色味になってしまうので注意が必要ですw
シャッタースピード:1/900秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
松の枝の一部に日が当たっていたのでとっさにシャッターを切り取りました。
シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
手に持っているのはオリンパス(現:OM SYSTEM)のタフカメラ「TG-5」。海や砂浜に落としてもじゃぶじゃぶ洗って普通に使える頼れる相棒でした。
最近、カメラ屋さんで最新の「TG-7」を触りましたがボディの塗装の質感が格段に上がっていて欲しくなりました。
2024年4月生まれの娘がもう少し大きくなって、もしカメラを欲しがったら頑丈なToughシリーズを買ってあげようと思います。
顕微鏡モードを搭載し、マクロ最強カメラとしても超優秀です。
シャッタースピード:1/320秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -2.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
タイルの艶感が美しかったです。
シャッタースピード:1/85秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
「XF16mmF2.8 R WR」は逆光耐性も抜群でした。
シャッタースピード:1/340秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
静岡市三保松原文化創造センターとやらへ。
シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
渡り廊下には浮世絵が展示されていました。
シャッタースピード:1/600秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
髪の毛部分の繊細な筆づかいがレンズの緻密な描写で確認できます。
シャッタースピード:1/950秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
渡り廊下の木組みが美しい。
シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
換算24mmは記念写真を撮るのにも最適。背景の状況をしっかり入れながら人物を写せます。
シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
ぐっと寄るとパースが効いた広角らしい写りも楽しめます。
シャッタースピード:1/350秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -0.3EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
非常にリアルな写り。
シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
足湯も併設されていました。
シャッタースピード:1/300秒 | 絞り:F2.8 | ISO:200 | -1.7EV | クラシッククローム | WB:晴れ(R:-2,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-Pro2 + XF16mmF2.8 R WR
足湯の壁に松の影が落ちてドラマチックな写真に仕上がりました。
作例は以上になりますm(_ _)m
カメラセッティング
今回のカメラ設定は以下のとおりです。
X-Pro2には筆者の大好きなフィルムシミュレーション「クラシックネガ」が搭載されていないので、当時一番フジらしい色味だと感じて使っていた「クラシッククローム」に設定してありました。
Exifデータを見ますと、ホワイトバランスは「晴れ」に固定し、WBシフトをちょこちょこ変えながらフィルムっぽい写りをめざして撮影していたようです。
- フィルムシミュレーション:クラシッククローム
- ダイナミックレンジ:100%
- ハイライトトーン:-1
- シャドウトーン:-1
- カラー:0
- シャープネス:-3
- 高感度ノイズ低減:0
- 点像復元処理:ON
- グレイン・エフェクト:OFF
使用したカメラ
富士フイルム「X-Pro2」
リンク
「XF16mmF2.8 R WR」の特徴
よいところ
よいところは以下のとおりで、とにかく小さくて軽いのが一番の魅力。F2.8の明るさで適度なボケ味も得られてGood。付属のフードも花形でかわいかったです。
- コンパクトで軽い(約155g=フード・キャップ除く)。
- 防塵防滴・-10℃の耐低温構造
- 開放F2.8で明るい
- 絞りリング搭載で操作が楽しい
- 高速&静音AF
コンパクトプライムシリーズの1本
このレンズは富士フイルムのコンパクト・軽量・スタイリッシュなレンズラインナップ「コンパクトプライムシリーズ」のうちの1本。
同シリーズの代表的なものには、
- XF8mmF3.5 R WR
- XF16mmF2.8 R WR
- XF23mmF2 R WR
- XF35mmF2 R WR
- XF50mmF2 R WR
があります。
いずれも軽量・コンパクトで質感が高いので、フジのX-Eシリーズ、X-Proシリーズとの相性抜群です。すべて揃えてしまいたくなります。
手放した理由
気に入っていたレンズでしたが、結論いまは手放して持っていません。
理由としては、
- 上位機種の「XF18mmF1.4 R LM WR」を手に入れてしまったから
- RICOH GRを所有していたから
でした。
「XF18mmF1.4 R LM WR」は富士フイルムの大口径プライムシリーズという最高級ラインナップのひとつ。
超高速なAFと開放F1.4の明るさによる圧倒的な描写力、最高レベルのビルドクオリティを誇っており、「XF16mmF2.8 R WR」の持ち出し頻度が減ってしまいました。
また、コンパクトカメラのGRと画角がほぼ被っており、持ち出すならボディ・レンズ一体型のGRが優先になってしまったからでした。
使い勝手や性能としては申し分ないのですがね。。使わないことには所有する意味がないので。
まとめ:広角と標準の2本体制が好き
いまは手放してしまった「XF16mmF2.8 R WR」ですが、写真を振り返ってみると広角のダイナミックなパースの効いた表現が恋しくなってしまいました。
今は換算50mmの「XF33mmF1.4 R LM WR」しか所有していませんが、その半分の焦点距離付近のレンズが一本あると表現の幅が広がると感じます。
そんなときはやっぱり「XF16mmF2.8 R WR」が有力な選択肢になりますね。
取り回しが非常によいので、「使うかわからないけどとりあえずバッグに入れていこう…」ということができます。
気になる方はぜひ下記をチェックしてみてください。
それではよいフォトライフを〜。
リンク
コメント