みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
富士フイルムのフィルムシミュレーション「ETERNA ブリーチバイパス」でスナップ撮影を楽しんできました。
訪れたのは長野県諏訪市にある片倉館。写真好きなら一度は訪れたいスポットです。昭和初期に建てられたこの建物は、古き良き時代の趣を感じさせるレトロな佇まいが特徴。
今回の撮影では、あえて曇り空を背景に選び、夕陽が差し込む一瞬を狙ってシャッターを切りました。曇天の持つダークな雰囲気と建物の重厚感が際立ち、映画のワンシーンのような写真を撮ることができました。
この記事では、富士フイルムX-T5を使った撮影のポイントや、フィルムシミュレーション『ETERNAブリーチバイパス』の魅力について、作例とともにご紹介します。
かなり使い所が難しいモードだと思いますが、被写体との相性や切り取り方によっては非常に印象的な写真に仕上げることができますので、ぜひご覧ください。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
諏訪市片倉館とは…
片倉館は1930年（昭和5年）に建てられた洋風建築で、国の重要文化財にも指定されています。当時の最新技術を取り入れた「千人風呂」でも有名ですが、その外観はまるで映画のセットのような美しさです。
訪れた日の天気は「曇り時々晴れ」。柔らかい光が差し込む夕方には、曇り空がドラマティックな背景を演出してくれました。建物の複雑な陰影を捉えるには、富士フイルム「X-T5」の『ETERNAブリーチバイパス』がぴったりでしたよ。普段は絶対に使わないモードです。笑
ETERNAブリーチバイパスで撮影する魅力
『ETERNAブリーチバイパス』は、映画撮影用フィルムのような低彩度・高コントラストが特徴。この設定は、曇天や夕陽と相性抜群でした。片倉館の重厚感ある建築をさらに引き立て、非現実的な雰囲気を演出してくれます。
撮って出し作例1：夕陽に照らされた片倉館
シャッタースピード：1/3200秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
夕方の柔らかい光が、曇り空から差し込み、建物のディテールを浮き彫りにしました。
撮って出し作例2：曇り空と片倉館のダークな表情
シャッタースピード：1/12000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
曇り空を背景にすることで、まるでホラーゲームのような不気味さを醸し出すことができます。実際、この写真を見た妻から「バイオハザードの世界観みたい」との感想をもらいましたw
【撮って出し作例集】
※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、１枚１枚じっくりとご覧ください。
シャッタースピード：1/4400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/900秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/5400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/30000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/3500秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/3200秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/4700秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/7500秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/340秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.0EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR 傾き補正あり
シャッタースピード：1/4700秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/4700秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -2.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/1800秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | +1.0EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/1600秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -2.0EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/1000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/2000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -1.0EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/1900秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -2.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/200秒 | 絞り：F4.0 | ISO：500 | -1.7EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/320秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/2400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | -0.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/200秒 | 絞り：F4.0 | ISO：320 | -1.0EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/200秒 | 絞り：F5.6 | ISO：320 | -0.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/200秒 | 絞り：F1.4 | ISO：125 | +0.3EV | ETERNA ブリーチバイパス | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
富士フイルムX-T5で撮る理由
筆者の愛機富士フィルム「X-T5」＆「フジノンレンズXF33mmF1.4 R LM WR」
富士フイルムX-T5は、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広い層に愛されているカメラです。その理由は、多彩なフィルムシミュレーションとクラシカルなデザイン、高い表現力。
以下のポイントが特に気に入っています。
-
- フィルムシミュレーションの豊富さ
他のカメラにはないフィルム感覚を再現。今回の『ETERNAブリーチバイパス』は映画的な表現を「JPEG撮って出し」で簡単に表現できました。ちなみに最も使用頻度が高いモードは、使い捨てカメラ「写ルンです」の写りを再現した『クラシックネガ』です。 - クラシカルなデザインと操作性
クラシカルなデザインと直感的なダイヤル操作が魅力。フィルム時代を彷彿とさせつつ、最新技術を搭載し、撮影の楽しさを引き立ててくれます。 - コンパクトで高性能
以前メイン機として使っていたCANONの一眼レフカメラと比べて軽量ながら、有効画素数4020万画素の圧倒的な描写力を持ち、風景撮影や建築写真のほか日常のスナップにも最適です。
- フィルムシミュレーションの豊富さ
X-T5を使えば、「撮る楽しさ」と「見せる楽しさ」を同時に味わえます。
ETERNA ブリーチバイパスの使い方：初心者向けの設定
フィルムシミュレーションに挑戦したいけれど難しそう…と思っていませんか？ 実はとても簡単です。以下の手順で、誰でも映画のような写真が撮れます。
- 設定方法
カメラの撮影メニューから「フィルム シミュレーション」を選択し、『ETERNA ブリーチバイパス』を選びます。 - 光の活かし方
曇りや夕陽のような柔らかい光で撮影することで、特有の低彩度・高コントラストがより際立ちます。 - カスタム調整
シャドウトーンやハイライトトーン、カラー（彩度）を微調整して、自分だけの表現を見つけてみましょう。ちなみに今回はカラーを+4に設定し淡白すぎない写りをめざしています。
あなたもX-T5で新しい表現を！
片倉館での撮影を通じて、曇り空や夕陽が持つ美しさに改めて気づかされました。ETERNA ブリーチバイパスを使えば、日常の風景が非日常的な作品に生まれ変わります。
ぜひ、あなたも富士フイルムX-T5を手に取り、オリジナルの一枚を撮ってみませんか？
公式サイトでX-T5をチェックする：フジフイルムモール
撮影スポットとしての片倉館についてはこちら：片倉館
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