【作例15枚】富士フイルムX-T5と「ノスタルジックネガ」で撮る森スナップ

シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR 旅日記(実写レビュー)
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。

富士フイルムのカメラといえば、優れた画質やクラシカルな操作性、そして何より「フィルムシミュレーション」が大きな特徴です。

今回は、その中から「ノスタルジックネガ」を使って、諏訪大社の森をスナップ撮影してきました。

この記事では、撮影の過程やノスタルジックネガの特徴、そして実際に使用した機材について解説します。

ノスタルジックネガの色味が気になる方はぜひご覧ください。

私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに感性を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(機材沼からなんとか這い出しました)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。

ノスタルジックネガとは?

「ノスタルジックネガ」は、富士フイルムが2021年に発表したXシリーズのカメラに搭載された比較的新しいフィルムシミュレーションです。その特徴は以下のとおりです。

  • 柔らかな色彩: 暖色系が強調され、全体的に穏やかなトーンに仕上がります。
  • 優しい暗部の階調: シャドウ部分が柔らかく描写され、コントラストが強すぎないため落ち着いた印象になります。
  • フィルムライクな表現: 昔のネガフィルムを思わせる独特の懐かしさを再現します。

今回の撮影では、この設定が森の持つ温かみや静けさを見事に引き出してくれました。

撮影シーン:諏訪大社の遊歩道

撮影地は、諏訪大社の上社前宮から本宮をつなぐ遊歩道。ここは静かな森の中を歩きながら、自然の息吹を感じられる場所です。木漏れ日が差し込む瞬間や、苔むした岩肌など、撮影の被写体に事欠きません。

撮影時は以下のポイントを意識しました。

  1. 光の使い方:日差しが差し込む部分と陰影のコントラストを活かす。
  2. レンズの絞り:主にF1.4を使い、背景をぼかして主題を強調。また暗い森の中を低感度で撮影。
  3. 露出の調整:神秘的な雰囲気や静けさを表現するため露出をアンダー目に設定。

使用機材:X-T5とXF33mmF1.4 R LM WR

今回の撮影には、富士フイルムのミラーレスカメラ「X-T5」と高性能レンズ「XF33mmF1.4 R LM WR」を使用しました。それぞれの特徴を簡単にまとめると、、

X-T5の魅力

  • 高解像度センサー(4020万画素):木の細かいテクスチャや光の反射を繊細に再現。
  • 抜群の操作性:ダイヤル操作で直感的に設定を変更可能。
  • クラシカルなデザイン:フィルムカメラ調のデザインが気分を上げてくれる。

XF33mmF1.4 R LM WRの魅力

  • 明るい開放F値:暗い森の中でも感度を抑えた撮影が可能。
  • シャープな解像感:主題を鮮明に引き立てる。
  • 防塵・防滴構造: 森の中や天候が不安定な状況でも安心。




【作例15枚】(JPEG撮って出し)

※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、1枚1枚じっくりとご覧ください。

シャッタースピード:1/20000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/20000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

太陽が当たった部分は暖かくノスタルジックに写ります。

シャッタースピード:1/12000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/12000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャドー部は階調が広く、暗いシーンでも雰囲気のある写真に仕上がります。

シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F4.0 | ISO:500 | -2.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F4.0 | ISO:500 | -2.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

X-T5とXF33mmF1.4 R LM WRの組み合わせが、複雑な枝の一本一本まで緻密に描写。

シャッタースピード:1/1600秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1600秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

暗部の色味もしっかりと出てきます。

シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F4.0 | ISO:500 | -3.3EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F4.0 | ISO:500 | -3.3EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

青味がかった写りが、森の静けさと神秘的な雰囲気を引き立ててくれました。

シャッタースピード:1/1100秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1100秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

被写体に近寄り、絞りを開放して立体感を強調しました。玉ボケも美しい。

シャッタースピード:1/850秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.3EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/850秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.3EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

暖色系の柔らかな背景が、不動明王の荘厳な雰囲気を引き立てています。

シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

苔むした岩が長い時の流れを感じさせる一枚。植物と岩の対比もおもしろい。

シャッタースピード:1/3500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | +0.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/3500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | +0.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

完全に日陰に入った柿は、ホワイトバランス「晴れ」の設定で青白く写りました。

シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

巨木が立ち並ぶ撮影スポット。

シャッタースピード:1/1800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.3EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -2.3EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -3.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -3.0EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

巨木の樹皮に濃緑色の苔のディテールがきっちりと描けました。

シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

赤い葉もどこか懐かしい写り。

シャッタースピード:1/600秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -0.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/600秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -0.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1600秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -0.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/1600秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -0.7EV | ノスタルジックネガ | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

諏訪大社上社本宮の鳥居。しめ縄にオレンジ色のキノコが生えている様子まではっきりと写っていました。

ノスタルジックネガのメリットと使用感

今回の撮影を通じて感じたノスタルジックネガのメリットは以下のとおりです。

  • 暖色系の表現が、自然の温かみを際立たせる(太陽が当たっている部分)。
  • シャドウの柔らかな描写が写真全体の印象を落ち着かせる。
  • 画作りが簡単で、編集の手間が省ける。

特に、自然を撮影する際には、空の色や葉の緑がナチュラルに表現されるため、風景撮影が好きな人にもおすすめの設定です。

富士フイルムの魅力を再確認

富士フイルムのカメラは、フィルムシミュレーションによる多彩な表現力が魅力です。今回の撮影で使用した「ノスタルジックネガ」は、その中でも独特の雰囲気を作り出せる設定でした。

「X-T5」の高解像度と「XF33mmF1.4 R LM WR」のシャープさが組み合わさることで、木々の細部や奥行きなどをリアルに再現できました。撮影の楽しさを改めて感じられた一日でしたよ。

まとめ

富士フイルムの「ノスタルジックネガ」を使うことで、自然の中に広がる色彩や雰囲気を魅力的に切り取ることができます。これからフィルムシミュレーションを試したい方、また風景写真を撮影したい方におすすめの設定でした。

興味がある方は、ぜひ富士フイルムのカメラでその表現力を体感してみてください!








スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました