みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
今回の記事では、映画のような質感を生み出すフィルムシミュレーション「ETERNA/シネマ」にフォーカスし、その作例を紹介します。
使用したカメラ・レンズは、僕の愛機「X-T5」と換算50mmの標準単焦点レンズ「XF33mmF1.4 R LM WR」です。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影したJPEG撮って出しの写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
フィルムシミュレーションとは?
フィルムシミュレーションは、富士フイルムが誇る独自の機能で、カメラ内でフィルム特有の色彩や質感を再現する技術です。X-T5には全20種類の多彩なフィルムシミュレーションが搭載されていますが、中でも「ETERNA/シネマ」は、映画のような静けさと深みを表現するのに最適です。
「ETERNA/シネマ」の特長
- 低彩度・低コントラスト
色彩を抑えた控えめなトーンが特徴で、感情を引き出す静かな美しさがあります。 - 滑らかな階調
シャドウからハイライトまで、繊細で柔らかな階調を再現。 - シネマティックな雰囲気
映画撮影用フィルムを再現した設計で、ドラマチックな印象を与えます。
【作例7枚】JPEG撮って出し
※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、1枚1枚じっくりとご覧ください。
1枚目から前ピンです。。
しかし、フィルムシミュレーションを使えば問題ありません。雰囲気で魅せるエモい写真に早変わり。見えすぎないことで見える世界があると信じています。
YouTuberのすまいるさんも動画の中で、ピントが合っていない写真の方が好きという趣旨のお話をされていましたが僕もよくわかります。
夕日に照らされた工事現場をスナップ。「ETERNA/シネマ」の柔らかな色調で、映画のワンシーンのような仕上がりに。
淡い彩度が奥行きと静けさを強調してくれます。
今回のセッティング
フィルムシミュレーションのカスタムレシピが多数掲載されている「FUJI X WEEKLY」というサイトから「Kodak Vision3 250D」というプリセットを割り当てています。
- ダイナミックレンジ:100%
- フィルムシミュレーション:ETERNA/シネマ
- ホワイトバランス:蛍光灯1
- WBシフト:R: -3 , B: -1
- ハイライトトーン:+3
- シャドウトーン:+4
- カラー:+3
- シャープネス:-2
- 高感度ノイズ低減:-4
- 明瞭度:-2
- 点像復元処理:ON
- カラークローム・エフェクト:強
- カラークローム ブルー:OFF
- グレイン・エフェクト:強・小
- スムーススキン・エフェクト:OFF
「ETERNA/シネマ」での設定&コツ
- RAW + JPEG撮影を活用
「ETERNA/シネマ」に限りませんが、RAW+JPEGで撮影しておけば違うフィルムシミュレーションを当てこみたくなっても大丈夫。富士フイルムの純正ソフト「FUJIFILM X RAW STUDIO」で、後処理の自由度を確保(現像し直し)できます。 - ホワイトバランスの調整
雰囲気に応じて、暖色系や寒色系に微調整することで、より正確な色に仕上げたり、デフォルメした色味を楽しんだりできます。
X-T5・XF33mmF1.4 R LM WRの魅力
高画質と高性能
X-T5は高解像度40.2MPセンサーを搭載し、ETERNA/シネマの細かい階調をしっかり表現できます。最大7段分のボディ内手ぶれ補正を搭載しており、AFの精度やスピードもスナップ撮影に必要十分な性能を誇ります。
クラシックな操作性
ダイヤル式の操作感がフィルムカメラを彷彿とさせ、撮影そのものが楽しくなります。
安心の耐候性
ボディ・レンズとも防塵防滴、-10℃までの耐低温構造となっており、屋外での撮影も安心して行えます。
ロングライフバッテリー
X-T5のバッテリーライフはXシリーズでトップ、他社のミラーレスカメラの中でも有数の性能となっています(エコノミーモードで約740枚)。撮影中にバッテリー残量を気にしなくて済むのはかなり重要なことです。
まとめ:あなたも「映画的写真」を撮ろう
X-T5とETERNA/シネマの組み合わせは、写真表現の新しい扉を開きます。日常の一コマを映画のように撮りたいなら、このカメラは最高の相棒です。
ぜひX-T5を手に取り、あなた自身の物語を紡いでみてはいかがでしょうか。
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