みなさんこんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
長野県塩尻市にある中山道の宿場町「奈良井宿」を訪れ、愛機の「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」でスナップを楽しんできたときの記録(後編)です。
今回も作例をたっぷりと掲載しますので、富士フイルムのカメラ・レンズが気になっている方の参考になれば幸いです。
私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに腕を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(沼からなんとか這い出しました)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
クラシックネガとは…
「クラシックネガ」は、デジタルでありながらフィルム写真の魅力を手軽に楽しめる機能として、多くの写真愛好家に支持されているフィルムシミュレーションです。
富士フイルムのXシリーズカメラを選ぶ理由の1つにもなっているほど人気の高い機能。
実際に筆者は「クラシックネガ」を使うためにフジを愛用しています。
写りの特徴
- 使い捨てカメラ「写ルンです」のような懐かしい雰囲気(昭和の家族写真アルバムのよう)
- ハイライト部分に赤みがかった色
- シャドウ部分に緑がかった色
- コントラスト高め
- RAW現像しなくても満足度の高い仕上がり
【作例53枚】全てクラシックネガで撮影
画像クリックで▶️スライドショー形式でもご覧いただけます。掲載した画像は、長辺2000pxの高画質ですので閲覧環境により読み込みに若干時間がかかる場合がありますが、ご了承ください。
カメラの水準器が不調で水平をとれなくなってしまったため、カメラが生成したJPEG画像をAdobe Lightroom Classicに取り込み水平垂直を補正しています。ついでにシャドウ・ハイライトなども自動補正をかけて見えやすくしました。純粋な「JPEG撮って出し」ではありませんが、色味はほぼ「クラシックネガ」由来のものです(一部空色編集あり)。
シャッタースピード:1/4400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
格子と直射日光の描写がなんともレトロ。
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
グレイン・エフェクトの粒状感がフィルムライクな写りをより高めてくれます。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F1.4 | ISO:250 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
「アレ・ブレ・ボケ」の妙。
ノイズだらけでも、ブレていても、ピントがあってなくてもいいじゃないか。
そう「クラシックネガ」ならね。
シャッタースピード:1/7500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:250 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
ガラス越しの観葉植物。艶が美しかったです。
シャッタースピード:1/420秒 | 絞り:F1.4 | ISO:250 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
「クラシックネガ」の得意な場面は水のきらめき。リアルさがえげつない。
ビンテージの木材やガラス、金属も得意と感じます。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/550秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
経年劣化した木材とガラスは「クラシックネガ」の得意な被写体の一つ。
シャッタースピード:1/3000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
路地の描写もGOOD。
シャッタースピード:1/4000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
退色した塗装との相性も抜群な「クラシックネガ」。
シャッタースピード:1/7500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
こちらは空色をシアン寄りに編集してあります。
SONYのクリエイティブルック「FL」の作例を見ると、シアン寄りの青空が美しいことに気が付きます。
SIGMA「fp」(変態カメラ)の「パウダーブルー」もJPEG撮って出しで綺麗な青空が写るようです。
どちらも使ったことはありませんが、ネットで作例を見る限りかなりよさげ。ポチるか?w
シャッタースピード:1/2700秒 | 絞り:F3.2 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
シャッタースピード:1/2000秒 | 絞り:F3.2 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
似たような作例が並んでしまいました。
仕事なら一枚に選ばなければなりませんが、趣味のブログなのでご容赦くださいww
感激のレトロさで、どれも載せることにしました 笑。
シャッタースピード:1/3000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/10500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/13000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
お決まりの自撮りを一枚。
シャッタースピード:1/950秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
木漏れ日、金属、ガラスと、「クラシックネガ」の得意な被写体が勢揃い。
シャッタースピード:1/2900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
サビも光もお気に入りの一枚。
シャッタースピード:1/11000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/1500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
↑ この写真が第1位くらいに好きです。
日陰に差し込んでくるやわらかい光、ツタ、ビンテージ木材、土壁と好きな要素が集まっていました。
シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
木材のグラデーションがたまりません。
シャッタースピード:1/1900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/1000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/850秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/1250秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
左の自動販売機も景観を邪魔しない色合いで嬉しいです。
シャッタースピード:1/550秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/5400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/2500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/5000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
基本開放F1.4で撮ってますが、「XF33mmF1.4 R LM WR」は各種収差が少ないのでまったく問題ありません。
シャッタースピード:1/3800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/4000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/2000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/2900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/4400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
のれんも「クラシックネガ」で撮りたい被写体のひとつです。
このレトロさは他では味わえません。
シャッタースピード:1/17000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
立体的に浮かび上がるおじいさん。
シャッタースピード:1/750秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
松ぼっくりアートがかわいらしい。
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
奈良井宿は通りが本当に綺麗で、植木や草花もよく手が入っていて住民の皆さんの美意識の高さがうかがえました。
シャッタースピード:1/10500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/480秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
江戸時代にも多くの旅人の憩いの場であったであろう茶屋。
シャッタースピード:1/3200秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
昭和レトロを感じる写り。
シャッタースピード:1/1250秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/600秒 | 絞り:F5.6 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
シャッタースピード:1/1250秒 | 絞り:F5.6 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F1.4 | ISO:1000 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
昼食を食べにそば屋へ。
室内も街並みと変わらずレトロでした。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F1.4 | ISO:3200 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
囲炉裏も歴史を感じさせてくれます。
シャッタースピード:1/170秒 | 絞り:F5.6 | ISO:12800 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
名物の五平餅。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F5.6 | ISO:10000 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
手打ちそばは香り豊かで美味でございました。
シャッタースピード:1/1900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
ワラジで峠を歩いて越えるというのは想像を絶するきつさだと推察できます。。
シャッタースピード:1/550秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
こういったシンプルな写真も好みです。
シャッタースピード:1/12000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR(空色編集あり)
今回使用したカメラ・レンズ
筆者的最強の組み合わせ。
ボディはレトロデザインの「X-T5」。手ブレ補正内臓、さまざまな被写体を認識する高速AF、フィルムライクな描写が楽しめるフィルムシミュレーションの搭載など魅力たっぷり。
フルサイズセンサーは、もはや不要なのでは…と思わせてくれるカメラです。
レンズは、これさえあればなんでも撮れる…。とまでは言いませんがw、趣味のスナップ写真ならコレ1本で十分でしょう。
あとは光と影の捉え方を鍛えるのが吉。
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まとめ:クラシックネガの感動描写
「クラシックネガ」はレトロな奈良井宿の街並みにぴったりの感動描写でした。
古い木材やガラス、金属、サビなど「クラシックネガ」が得意とする被写体が多数あったのも写りのよさに貢献しています。
今回の旅で改めて富士フイルム「Xシリーズ」での撮影の楽しさに気付けました。
今後も「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」だけで撮影した写真を掲載していきますのでご期待ください。
それではよいフォトライフを〜。
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