みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
今回は富士フイルムのフィルムシミュレーション「REALA ACE」を使った作例を掲載します。
このシミュレーションは2024年6月27日に私の愛機「X-T5」にファームウェアアップデート（バージョン4.00）で新たに追加されたモード。
夕景でどのような写りをみせるのか、設定内容と合わせてご紹介します。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影したJPEG撮って出しの写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
「REALA ACE」とは…
フィルムシミュレーションで個性を演出
フィルムシミュレーションは、富士フイルムが培ってきたフィルム技術をデジタルで再現したものです。それぞれのシミュレーションは特定のフィルムを基に設計されており、デジタル写真に独自の個性を与えます。
「REALA ACE」の特徴
世界初の「第4の感色層技術」を導入したネガフィルム[REALA ACE]がベース。目で見たままに近い忠実な色再現を目指し様々なシーンにおいて使いやすくしながらも、階調にメリハリを持たせることで立体的な表現が得られます。 公式サイトより
【作例18枚】JPEG撮って出し
※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、１枚１枚じっくりとご覧ください。
シャッタースピード：1/ 11000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.7EV | ノスタルジックネガ | WB：AUTOホワイト優先(R:+2,B:-4) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 6400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -2.0EV | REALA ACE | WB：AUTO(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 4400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -2.0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
夕日に照らされた紅葉を撮影。メリハリのある階調が光の移り変わりを印象的に描き出しています。
シャッタースピード：1/ 2400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -1.0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 7000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 8000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
コンクリートのざらつきがリアルに表現できました。
シャッタースピード：1/ 20000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -1.0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 32000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -2.0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 17000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
屋外で自然光を使ったポートレート。「REALA ACE」を使うことで、肌のトーンが滑らかで生き生きと。
肌色が過度に赤くならず、自然で美しい再現が可能です。
シャッタースピード：1/ 18000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -1.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
紅葉が鮮やかすぎず、自然な色彩。確かに見たままに近いかも。
シャッタースピード：1/ 2700秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -2.0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 1000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -2.0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 46000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -1.7EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 17000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -1.7EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 5000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | ±0EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
微妙なグレー階調も再現でき、都会のストリートスナップでも活躍しそう。
シャッタースピード：1/ 6400秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 8000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード：1/ 14000秒 | 絞り：F1.4 | ISO：500 | -0.3EV | REALA ACE | WB：晴れ(R:0,B:0) | 使用機材：FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
逆光のスナップショット。「REALA ACE」はハイライトとシャドウのバランスがとれ、ディテールを失わない表現が魅力です。
主な設定紹介
フィルムシミュレーションのカスタムレシピが多数掲載されている「FUJI X WEEKLY」というサイトから「Easy Reala Ace」というプリセットを元に設定しました。
- ダイナミックレンジ：400%
- フィルムシミュレーション：REALA ACE
- ホワイトバランス：AUTO or 晴れ
- WBシフト：R: 0 , B: 0
- ハイライトトーン：-1
- シャドウトーン：0
- カラー：0
- シャープネス：0
- 高感度ノイズ低減：-4
- 明瞭度：0
- 点像復元処理：ON
- カラークローム・エフェクト：強
- カラークローム ブルー：弱
- グレイン・エフェクト：弱・小
- スムーススキン・エフェクト：OFF
今回の使用機材
筆者の愛機富士フィルム「X-T5」＆「フジノンレンズXF33mmF1.4 R LM WR」
-
X-T5の魅力
・クラシカルなデザインと直感的な操作
・多彩なフィルムシミュレーション（全20種類）搭載
・バッテリー持ちがよい（Xシリーズ屈指の性能 約740枚） -
XF33mmF1.4 R LM WRの魅力
・開放F1.4による柔らかなボケ
・近接に強い（最短撮影距離約30cm）
・金属鏡筒で質感が高い
まとめ
「REALA ACE」は、見たままに近い忠実な色再現が魅力のフィルムシミュレーションです。
風景、ポートレート、都市スナップといった幅広いジャンルで使いやすく、デジタル写真に「フィルムらしさ」を加えたい方にはぴったり。
みなさんも次の撮影ではぜひ「REALA ACE」を試してみてください！
コメント