SIGMA fp × 90mm F2.8 DG DNでポートレート撮影
みなさん、こんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
SIGMA fpといえば、世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスカメラとして登場し、そのコンパクトさと独自のカラーモードが魅力です。
今回使用した90mm F2.8 DG DNは、ポートレート撮影に最適な中望遠レンズで、美しいボケ味が特徴。
そこで、0歳の娘を被写体に、この組み合わせの実力を検証してみました。
SIGMA fpのウォームゴールドで撮るポートレートの魅力

露出補正:+0.7EV | ISO:320 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
先日公開した「全カラーモード比較」記事で特に気に入ったウォームゴールドで撮影しました。
この色調は温かみがあり、どこか懐かしさのある描写を生み出します。
普段、富士フイルムのカメラを使用する僕にとっても、非常にしっくりくる色味でした。デジタルらしさを抑えた柔らかい階調表現が、赤ちゃんの肌をよりナチュラルに引き立ててくれます。
90mm F2.8 DG DNの描写力とビルドクオリティ

焦点距離:50mm※トリミング有 | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F4.8 | ISO:2000 | -3.0EV | クラシックネガ | WB:5200K(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR
このレンズはコンパクトながらF2.8という明るさを持ち、ボケ味が美しいのでポートレート撮影に適しています。
90mmの中望遠という焦点距離は、圧縮効果を活かしながら背景を滑らかにぼかすことができ、被写体を際立たせるのに効果的です。
SIGMAならではの高いビルドクオリティもポイント。金属製の外装は高級感があり、手に持ったときの剛性感も申し分ありません。
所有する喜びを感じられる一本です。
【作例ギャラリー】JPEG撮って出し
- 露出補正:±0EV | ISO:160 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
- 露出補正:±0EV | ISO:200 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
- 露出補正:+1.7EV | ISO:400 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
- 露出補正:+1.3EV | ISO:200 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
- 露出補正:+0.7EV | ISO:160 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN ※トリミング有
物撮りでは抜群の描写力を見せてくれました。
弱点①:fpとの組み合わせでAF精度に不安あり

露出補正:±0EV | ISO:400 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
この組み合わせには弱点もあります。
SIGMA fpは元々オートフォーカス性能が高くないカメラですが、90mmという中望遠レンズと組み合わせることで、その弱点がさらに顕著になります。
瞳AFを使用して撮影したところ、ピントが正確に合った写真は全体の50%ほどでした。これは被写体がほぼ静止している赤ちゃんのポートレートでも発生した結果で、少々残念。
動きのある被写体を撮る場合、さらに歩留まりが下がることが予想されます。
作例を見てもわかるように、その被写界深度の浅さからジャスピンの写真と若干ピントが甘い写真の差は明確です。
細かなピント調整が求められる場面では、マニュアルフォーカスを活用するのも一つの手ですが、このレンズはマニュアルフォーカスのピント送りが非常に遅いことでも知られており、やや扱いづらさを感じるかもしれません。
弱点②:ローリングシャッターの影響が大きい

露出補正:-0.3EV | ISO:500 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
もう一つ気になったのが、ローリングシャッターの影響です。
SIGMA fpはメカシャッターを搭載しておらず、電子シャッターのみとなるため、速い動きの被写体やカメラを振った際の歪みが発生しやすい仕様となっています。
実際に少し横にカメラを振りながら撮影したカットでは、被写体の電子レンジが大きく歪んでしまいました。
90mmという中望遠レンズは、ちょっとした動きでもローリングシャッターの欠点が目立ちやすくなります。
特に動体撮影には不向きであることが改めて分かりました。
それでも愛おしい「変態カメラ」の魅力

露出補正:+0.7EV | ISO:320 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
ここまで弱点を挙げましたが、それでもSIGMA fpの魅力は色褪せません。
このカメラは一般的な利便性を求める人向けではなく、撮影のプロセスを楽しみたい人にこそ刺さるモデルです。
操作性や描写の癖を理解し、使いこなすことで、ほかのカメラでは得られない独特の表現が可能になります。
ビルドクオリティが高いからこそ、このカメラを「使いこなしてやろう」という気持ちにさせられるのかもしれません。
まとめ:SIGMA fp × 90mm F2.8はどんな人におすすめ?

露出補正:-0.3EV | ISO:1000 | WB:カスタム | カラーモード:ウォームゴールド | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
おすすめできる人
- 唯一無二の色味や描写を楽しみたい人
- ゆっくりと構図を決めて撮影するスタイルが好きな人
- 高いビルドクオリティを重視する人
おすすめできない人
- 動体撮影やAF精度を求める人
- スナップで機敏に撮影したい人
- メカシャッターのキレ味を楽しみたい人
SIGMA fpと90mm F2.8 DG DNの組み合わせは、癖が強いものの、それを乗り越えた先に唯一無二の描写が待っています。
所有欲を満たすビルドクオリティ、個性的なカラーモード、そして撮影する楽しさを味わいたい方に、ぜひ試してほしいカメラとレンズです。
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