みなさん、こんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
カメラ好きなら一度は気になる「SIGMA fp」。コンパクトなフルサイズ機として魅力的な反面、使いこなしが難しいクセのあるカメラです。
今回は、長野県諏訪郡富士見町にあるCafebar & Grill ZOUSANに立ち寄った際の作例を紹介しながら、その特徴を掘り下げます。
- 撮影日: 2025年1月16日
- 撮影機材: SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影したJPEG撮って出しの写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
Cafebar & Grill ZOUSANの雰囲気と撮影条件
Cafebar & Grill ZOUSAN は、木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気のカフェバー。
ただし、店内は窓からの自然光と店内照明のミックスで、明暗差が大きく撮影には工夫が必要でした。
【作例とレビュー】SIGMA fp × 45mm F2.8 DG DN
実際に撮影した「JPEG撮って出し」の作例とともに、SIGMA fpの描写やクセを解説します。
明暗差の激しい店内での描写
テーブルと左奥に窓を配置

露出補正:±0EV | ISO:800 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- 店内と外の明暗差が激しく、窓は白飛び。
- しかし、シーンとしては破綻せず、独特の空気感は残せた。
外に露出を合わせたカット

露出補正:-3.3EV | ISO:100 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- シャドー部はかための描写。
- 個人的にはもう少しハイライトからシャドーのグラデーションが欲しいところ。
- ここは昔使っていたキヤノンのセンサー特性に軍配。
ガラス越しの撮影での描写
ガラス越しに個室を撮影

露出補正:-0.3EV | ISO:400 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- ガラスの反射がレイヤーを生み、ちょっとおしゃれな雰囲気に。
- 45mmの焦点距離がちょうどよくハマった。
店内の奥行きを生かした撮影
サイド光が立体感を演出

露出補正:-0.3EV | ISO:100 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/160秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- 白熱電球の色と自然光のミックスで難しい光線条件。
- それでも、fpならではの独特な質感が出た。
窓際の観葉植物

露出補正:+1.7EV | ISO:200 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- ほぼ白飛びだが、やわらかなボケと相まって雰囲気は良い。
壁の絵を正対して撮影

露出補正:+1.0EV | ISO:1250 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- 周辺部までシャープな写りで、レンズの解像感の高さを実感。
クローズアップとポートレート
ショーケースのスイーツ

露出補正:+0.7EV | ISO:200 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- 寄って撮影したことで、レンズ特有のふんわり感が現れてやわらかな雰囲気に。
妻に抱かれて眠る娘

露出補正:-0.3EV | ISO:1250 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
- まつ毛の一本一本まで解像する繊細な描写。
- SIGMA fpのフルサイズセンサーならではのディテール表現。

露出補正:-0.3EV | ISO:500 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
SIGMA fpの使用感 – クセのある変態カメラの魅力
今回、SIGMA fpを使って改めて感じたことをまとめます。
◆良い点
- コンパクトなフルサイズ機
- ビルドクオリティの高さ
- ミニマルなデザイン
◆気になる点
普段愛用しているメイン機の富士フイルム「X-T5」とつい比べてしまうのですが、以下の点が気になります。最新のカメラと一緒に使うべきではないカメラかもしれませんね。
- AFの弱さ(X-T5に比べて顕著)
- ホワイトバランスの安定性(富士フイルムは結構優秀)
- ハイライトの粘りが足りない(しかもシャドーも硬め)
- 手ブレしやすい
それでも、「この不便なカメラでなんとかいい写真を撮りたい!」と思わせる不思議な魅力があります。
SIGMA fpは、手軽に撮れるカメラではないけれど、しっかり向き合えば唯一無二の描写をしてくれるカメラなのかもしれません。
まとめ & SIGMA fpを試したくなったら

露出補正:-1.0EV | ISO:100 | WB:色温度指定 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/400秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN
今回は、SIGMA fp + 45mm F2.8 DG DN を持って「Cafebar & Grill ZOUSAN」で撮影した作例を紹介しました。
SIGMA fpは決して万人向けではありませんが、「変態カメラを使いこなしたい」「フルサイズの描写をコンパクトに持ち歩きたい」「鉄の塊感(ビルドクオリティ)を体感したい」 という人には刺さるカメラ。
クセは強いですが、使いこなせば唯一無二の写真が撮れますよ。
もし興味が湧いたら、ぜひチェックしてみてください。





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