SIGMA fp × SIGMA 90mm F2.8 DG DN 実写レビュー|子供や物撮りの魅力を探る
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みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
今回は小型フルサイズカメラ「SIGMA fp」と「SIGMA 90mm F2.8 DG DN」で子供や趣味の被写体を撮影したので、その作例と使ってみた感想をお届けします。
この組み合わせ、実は「物撮りやポートレート、趣味撮影にピッタリじゃない?」と思って試してみましたが、良いところも課題も見つかりました。
この記事を読んで、あなたの機材選びの参考になれば幸いです。
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【作例紹介】
※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、1枚1枚じっくりとご覧ください。
レモンの花を最短撮影距離付近で撮影
露出補正:+1.3EV | ISO:100 | WB:オート(色残し) | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:+0.4 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
趣味で育てているレモンの木に花が咲いたので、SIGMA 90mm F2.8 DG DNの開放で撮影してみました。
ほぼ最短撮影距離(50cm)で撮ったところ、ピントの合った部分はシャープで、背景のボケも柔らかくて好印象でした。ただし、近接撮影による若干のにじみが見られました。この傾向はキットレンズのSIGMA 45mm F2.8 DG DNにも見られますが、しっかり写りすぎないのが好きな人もおられるかと思います。
葉と背景のカーテンはコントラストが高かったのですが、派手なパープルフリンジはなく良好な描写でした。
ちなみに、レモンの花は甘い香りがするので撮影中もちょっと優雅な気分に(笑)。
ディスカス水槽を幻想的に撮影
露出補正:-4.3EV | ISO:320 | WB:晴れ | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
部屋の中にあるディスカス水槽を撮影。暗い部屋の中で水槽だけが浮かび上がるようなシチュエーションで撮ってみました。水槽の光と暗い背景のコントラストが美しく再現されています。
SIGMA fpはダイナミックレンジの狭さがよく指摘されますが、ハイライトに露出を合わせれば白飛びは回避できます。
動きの速い小魚には苦戦しそうですが、ディスカスくらいの大きさと速度ならAFも問題なく捉えられます。この静かな雰囲気はSIGMA fpならではだと感じました。
8カ月の娘をポートレート撮影
露出補正:±0EV | ISO:6400 | WB:オート(色残し) | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
我が家の8カ月の娘を撮影。まだあまり動き回らないので、比較的撮りやすかったです。ただ、AFの追従性能がいまいちで、ピンボケ写真も多く出てしまいました。被写界深度が浅い1m以内の撮影では、特に気を使う必要がありそうです。
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露出補正:±0EV | ISO:6400 | WB:晴れ | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
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露出補正:-1.3EV | ISO:6400 | WB:晴れ | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
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露出補正:±0EV | ISO:6400 | WB:オート(色残し) | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
普段使い慣れた富士フイルムの「X-T5」と比べると、AF性能の古さを感じますね。ホワイトバランスの精度もあまり高くありません。ただ、SIGMA fpとレンズの質感は非常に高く、「撮る楽しさ」を感じさせてくれるカメラです。
レトロ感が映えるポートレート
露出補正:±0EV | ISO:800 | WB:オート(色残し) | カラーモード:パウダーブルー | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
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露出補正:±0EV | ISO:800 | WB:オート(色残し) | カラーモード:パウダーブルー | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
娘をパールブルーで撮影。SIGMA fpの独特な色味と90mm F2.8 DG DNの描写が組み合わさり、レトロで懐かしい雰囲気の写真が撮れました。この色合い、夏の砂浜でポカリの缶を撮りたくなるような気分になります(笑)。
今度、全カラーモードの比較記事も書こうと思いますのでご期待ください。
おもちゃで遊ぶ娘の手を接写
露出補正:±0EV | ISO:640 | WB:オート(色残し) | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
露出補正:+1.3EV | ISO:2500 | WB:オート(色残し) | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
90mm F2.8 DG DNは寄れるレンズなので、おもちゃで遊ぶ娘の手をクローズアップで撮影しました。中望遠レンズの特性を活かして、大きなボケを入れた立体感のある写真が簡単に撮れます。
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露出補正:+1.0EV | ISO:1250 | WB:オート(色残し) | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
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露出補正:+1.0EV | ISO:1600 | WB:オート(色残し) | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
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露出補正:+0.3EV | ISO:800 | WB:オート(色残し) | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
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露出補正:+0.3EV | ISO:1000 | WB:オート(色残し) | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN
また、見せたい部分だけを切り取るのが得意なので、小物や部分的なポートレートにも向いているレンズだと感じました。
感想:古さは否めないけど楽しいセット
シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:1600 | -2.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)
SIGMA fpとSIGMA 90mm F2.8 DG DNの組み合わせは、趣味撮影や物撮りにピッタリなカメラセットでした。ただ、発売が2019年とやや古めのため、AF性能やオートホワイトバランスの精度では最新機種に劣る部分が結構あります。
普段「X-T5」のような全部入りのメイン機を使っていると、不便さを感じることもありましたが、それを補って余りある「所有する喜び」を感じさせてくれるのがSIGMAのカメラ・レンズです。シンプルで無駄のないデザイン、コンパクトで携帯性の高いボディは、物撮りや旅スナップにも最高の相棒になりそうです。
今後は、ストリートスナップや屋外撮影にも活用してみたいと思います。
まとめ
SIGMA fpとSIGMA 90mm F2.8 DG DNは、物撮りやポートレート、趣味の撮影に最適なコンビです。特に所有感を満たしてくれるデザインや質感は他のカメラでは味わえない魅力。
AF性能やWB精度などにクセがあるので、万人におすすめするわけではありませんが、「このカメラだから撮りたい」と思わせてくれる特別な一台です。
気になる方はぜひ手に取ってみてください!
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