【SIGMA fpレビュー】90mm中望遠で庭と自然を撮る──不便さが魅力に変わる個性派カメラ

露出補正:-1.7EV | ISO:800 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN 旅日記(実写レビュー)
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みなさんこんにちはドキュメンタリー写真家のT-heyです。

SIGMA fpは、「変態的なカメラ」とよく言われますが、実際に使ってみるとその不便さやクセがかえって撮影の楽しさを引き出してくれます。

今回、自宅の庭や近くの林をSIGMA 90mm F2.8 DG DNとともに撮影してみました。コンパクトなボディで、中望遠ならではの緊張感ある描写を堪能できたので、使用感や作例を交えながらご紹介します。

SIGMA fpと90mm F2.8 DG DNの特徴

  • SIGMA fp
    世界最小のフルサイズミラーレス。軽量コンパクトでありながら金属ボディの質感が高く、モジュール型デザインが特徴。動画撮影にも強いが、静止画派にも大人気。
  • SIGMA 90mm F2.8 DG DN
    コンパクトさとビルドクオリティを両立した中望遠レンズ。カリカリ系ではなく、F2.8でのボケの美しさが魅力的。ポートレートやスナップ、風景撮影に最適。

撮影シチュエーション:自宅庭でのレビュー

庭木のシルエットや、倉庫内の無機質な雰囲気、近くの林の静けさなどをテーマに撮影しました。冬の薄暗い夕方、時折雪が舞う中での撮影だったため、SIGMA fpの金属ボディが冷たく感じましたが、ハンドグリップHG-11のおかげで少し救われました。このグリップ、fpユーザーには必須だと思います。

中望遠90mmの描写は圧巻です。遠近感が圧縮され、被写体を際立たせる緊張感のある画づくりが可能。ローキーで撮影すると寒々しい冬の雰囲気が引き立ち、SIGMA特有の個性ある写真に仕上がります。

ただし、手ぶれ補正がないので、シャッター速度には注意が必要。特に夕方の撮影ではISO感度が上がりがちでしたが、それもまた味だと感じました。

良かった点と気になった点

良かった点

  1. 90mmの描写力
    細部の描写が美しく、背景のボケも柔らかい。特にローキー写真や寒い冬の自然風景にマッチ。
  2. コンパクトなSIGMA fpのボディ
    小型軽量で持ち運びが楽。今回はストラップなしでずっと持ち歩いていたが、問題なかった。
  3. HG-11ハンドグリップの快適性
    握りやすさを確保しつつ、fpのコンパクトさを損なわない。冬場の金属ボディ対策にも効果的。

気になった点

  1. 手ぶれ補正がない
    中望遠90mmでは手ぶれ補正がほしくなる場面が多い。シャッター速度を上げすぎるとISO感度が気になる場面も。
  2. 追尾AFの使い勝手
    動きの速い被写体の撮影ではAFが不安定。物撮りやスナップには向いているが、動きのある場面では厳しい(ワブリングが酷く実質使えない)。
  3. モニターの色味
    撮影時にモニターが紫っぽく見えることが気になったが、PCで確認すると問題なかった。

【作例ギャラリー】JPEG撮って出し

※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、1枚1枚じっくりとご覧ください。

露出補正:-2.7EV | ISO:8000 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-2.7EV | ISO:8000 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

防鳥ネットを開放で撮影。立体感が際立ちます。

あまりにもローキーで何が写っているか見えないかもしれませんが、割と好きな写りです。

葉のテリがいい感じに表現できます。ぐるぐるボケも若干発生します。

露出補正:-1.7EV | ISO:400 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-1.7EV | ISO:400 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

雪が降り始めて寒くなってきました。

露出補正:-1.0EV | ISO:400 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-1.0EV | ISO:400 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

樹皮とシダ類のリアルな写りが感じられる作例。

ほぼ最短での作例。大きなボケが得られます。

露出補正:-0.3EV | ISO:1000 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-0.3EV | ISO:1000 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-1.7EV | ISO:800 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-1.7EV | ISO:800 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

↑ このリアルさと深い緑色がたまりません。

露出補正:-1.0EV | ISO:500 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-1.0EV | ISO:500 | WB:晴れ | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-2.7EV | ISO:25600 | WB:白熱電球 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-2.7EV | ISO:25600 | WB:白熱電球 | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

僕の愛用スピーカーYAMAHA NS-10M。かつてレコーディングスタジオのエンジニアがこぞって使用した逸品。紙製のコーンが味のある音を出します。

露出補正:-0.7EV | ISO:10000 | WB:オート | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/60秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-0.7EV | ISO:10000 | WB:オート | カラーモード:スタンダード | シャッタースピード:1/60秒 | 絞り:F2.8 | Fill Light:0 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

まとめ:SIGMA fpと90mmレンズを使う楽しさ

SIGMA fpと90mm F2.8 DG DNの組み合わせは、不便だからこそ「撮ること」を楽しめるカメラです。

確かに手ぶれ補正やAF性能など、万人向けではない部分もありますが、写真をじっくりと楽しみたい方や個性ある写真を求める方にはピッタリ。

冬の寒さの中で感じたのは、このカメラとレンズでしか表現できない特別な描写力でした。ぜひ一度手に取って、そのクセを楽しんでみてください!

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