【富士フイルム】X RAW STUDIOを使って現像してみた
旅日記(実写レビュー)
2024.09.302024.10.07
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みなさんこんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
「JPEG撮って出し」での撮影が中心の私ですが、今回富士フイルムのWEBサイトから無料でダウンロードできるRAW現像ソフト「X RAW STUDIO」を使ってみました。
このソフト、パソコンにカメラを接続することで、カメラの画像処理エンジンを使ってRAWファイルの現像ができるという優れもの。このため、パソコンのスペックに依存せずスムーズな編集作業が行えます。カメラの小さいディスプレイでは追い込めないディテールを確認しながらさまざまなフィルムシミュレーションやトーンカーブ設定などを試せました。
長野県の諏訪湖を歩いて撮ってきた作例を現像してみましたので、ぜひご覧ください。
私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに腕を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました。当ブログでは富士フイルム「Xシリーズ」を中心に使用し、その作例を掲載していますのでブックマークをお願いいたします。
X RAW STUDIOとは
フジフイルム「X RAW STUDIO」は、パソコンにインストールすることでカメラの画像処理エンジンを使用してRAWファイルを現像できるソフト。フジ独自のレトロなフィルムシミュレーションや画質を完全に再現することができます。
フジのカメラはカメラ内RAW現像にも対応していますが、カメラのモニターで現像するのは意外と手間と時間がかかります。普段見慣れたパソコンの大画面で仕上がりを確認しながら現像できるのは非常に助かります。
パソコン上で設定したパラメーターはカメラにも保存可能なので、追い込んだ設定を適用しながら撮影が行え「JPEG撮って出し」がはかどること間違いありません。
カメラとPCの接続方法
設定方法は以下のとおりでとっても簡単。あらかじめこちら からソフトウェアをダウンロードし、インストールしてください。また撮影したRAWデータをパソコンに保存しておいてください。
接続手順
カメラのメニューを操作→「ネットワーク/USB設定」へ。
「接続モード」→「USB RAW現像/設定保存読込」を選ぶ。
カメラとパソコンをUSB-Cケーブルで接続する。
カメラの電源を入れる。
カメラ背面の緑色のインジケーターが点滅するのを確認。
X RAW STUDIOを起動。
RAWデータが入ったフォルダを選択し、現像を楽しむ!
・接続中はカメラの自動電源OFF機能が無効になるため、使用しない時はカメラの電源をOFFにしてください。
・「X RAW STUDIO」では、接続しているカメラと同一機種で撮影したRAWファイルのみ現像可能です。
・カメラのバッテリー残量に注意。ただし、一部の機種ではUSB給電ができます。
【作例14枚】長野県諏訪湖周辺にて撮影
それでは作例をご覧ください。
写真をクリックするとスライドショー形式でもご覧いただけます。
絞り:F1.4 | シャッタースピード:1/1250秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
クラシックネガをベースに、シャドーを落としてダークなイメージに。
絞り:F8 | シャッタースピード:1/250秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
ほぼモノクロに見えますが、一応カラーですww
絞り:F8 | シャッタースピード:1/280秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
水面が鏡のように反射しています。
絞り:F8 | シャッタースピード:1/680秒 | ISO:125 | ACROS | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
「ACROS」のフィルム感がすごい。グレインエフェクトも大粒を強でかけています。
絞り:F8 | シャッタースピード:1/950秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
同じ場所をカラーで。こちらもほぼモノクロに見えますが、わずかに残った色味が渋い。
絞り:F8 | シャッタースピード:1/350秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
シャドーからハイライトのレンジをあえて狭くし、フィルム感を演出してみました。この仕上げにするなら「X-T5」のダイナミックレンジの広い高画素センサーで撮る必要がありませんねwww
絞り:F4 | シャッタースピード:1/1000秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
どこか懐かしい写り。この写りが事実上「JPEG撮って出し」で再現可能です。
絞り:F4 | シャッタースピード:1/280秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
50年ほど前のカラー写真の雰囲気を感じますww
絞り:F1.4 | シャッタースピード:1/5000秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
「XF33mmF1.4 R LM WR」を使ったコスモスの前ボケが美しい。
絞り:F16 | シャッタースピード:1/50秒 | ISO:160 | クラシッククローム | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
最小絞りにて。クラシッククロームのシアン感が好きです。同じくシアン感が強いSONYのクリエイティブルック「FL」の写りが気になります。ポチるか。
絞り:F1.4 | シャッタースピード:1/5000秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
おしゃれなカフェも「Xシリーズ」の得意分野です。
絞り:F1.4 | シャッタースピード:1/3000秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
誰も喜ばない写真だけど、雰囲気が好きですww このブログを見ている方には、わかってくれる人がいるはず。
絞り:F1.4 | シャッタースピード:1/4000秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
やはりコンクリートとクラシックネガの相性抜群。
絞り:F1.4 | シャッタースピード:1/5400秒 | ISO:125 | クラシックネガ | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mm F1.4 R LM WR
ねむい写りがフィルム感を増しています。
まとめ:X RAW STUDIOで写真の可能性を広げよう
「X RAW STUDIO」は、富士フイルムユーザーにとって最適なRAW現像ソフトです。カメラの画像処理エンジンを活用することで、フィルムシミュレーションの魅力を最大限に引き出し、効率的で簡単に高品質な現像が可能。趣味で写真を楽しむすべての富士フイルムユーザーにとってなくてはならないツールとなると思います。ぜひお試しください。
今回の機材「X-T5」×「XF33mmF1.4 R LM WR」
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