軽量で高性能!富士フイルム「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」を愛用してみた感想

シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:4000 | ±0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm) 旅日記(実写レビュー)
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みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。

僕はこれまで数多くのレンズを使ってきましたが、軽量かつ高性能なレンズは常に探し続けています。そんな中、富士フイルムの「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」を購入し、実際に使用してみた感想を「JPEG撮って出し」作例を交えてお伝えします。

このレンズが気になっている方や、軽量で多用途なズームレンズを探している方にとって参考になれば幸いです。

私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに感性を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(その後、厳選した機材を若干追加しています)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影したJPEG撮って出しの写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。

高速なオートフォーカス

※掲載した画像は長辺2000pxにリサイズし、最高画質設定で保存したものです。閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、1枚1枚じっくりとご覧ください。

シャッタースピード:1/45秒 | 絞り:F2.8 | ISO:500 | -1.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(16mm)

シャッタースピード:1/45秒 | 絞り:F2.8 | ISO:500 | -1.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(16mm)

このレンズはリニアモーターを搭載しているので、オートフォーカスが非常に高速です。僕が愛用している大口径プライムレンズ「XF33mmF1.4 R LM WR」と比較しても、遜色のないスピード感があります。一瞬のシャッターチャンスを逃さず捉えられるのは、とても頼もしいポイントです。

↓XF33mmF1.4 R LM WRの作例。

優れた解像感

シャッタースピード:1/320秒 | 絞り:F4.8 | ISO:500 | -0.3EV | クラシックネガ | WB:AUTO(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

シャッタースピード:1/320秒 | 絞り:F4.8 | ISO:500 | -0.3EV | クラシックネガ | WB:AUTO(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

写真を撮っていて驚いたのは、中央部だけでなく周辺部まで高精細に写し取れるその解像感です。広角端から望遠端まで一貫して高画質。特に風景写真や建築物を撮影するとき、隅々までシャープな描写が得られるので安心して撮影できますよ。

作例の右下にある木の枝や左上のアンテナなどしっかりと解像しているのがわかります。

軽量化とトレードオフ

シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F2.8 | ISO:500 | ±0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(16mm)

シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F2.8 | ISO:500 | ±0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(16mm)

このレンズの望遠端はF4.8と少し暗くなりますが、これは軽量化や画質とのトレードオフだと思っています。先代キットズーム「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」と比べて望遠側が5mm短く、明るさも落ちているものの、僕はこれを特に不満には感じません。むしろ軽量化されたことで、気軽に持ち出せるのが大きなメリットです。さらに広角端が2mm広くなったのは大きな魅力です。広角の2mmは撮れる範囲がだいぶ変わるので。

ハーフマクロ並みに寄れる性能

シャッタースピード:1/180秒 | 絞り:F4.8 | ISO:500 | +0.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

シャッタースピード:1/180秒 | 絞り:F4.8 | ISO:500 | +0.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」の最短撮影距離は24cmで、最大撮影倍率は0.3倍(フルサイズ換算で0.45倍!)。これにより、スイーツや小物、花などにグイッと寄った撮影が可能です。XFズームレンズの中でも最も寄れる性能を持っているため、マクロ撮影が楽しめるのも魅力的です。

↑広角端と望遠端の最短付近で撮影。広角ながら適度なボケを楽しめます。望遠端はF4.8ですが寄れるのでこちらもボケ描写を楽しめます。

驚くほどの軽さと持ち運びやすさ

シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F4.8 | ISO:500 | +0.7EV | クラシックネガ | WB:AUTO(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F4.8 | ISO:500 | +0.7EV | クラシックネガ | WB:AUTO(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

先代よりも70g軽くなった約240gの軽量ボディは感動的です。僕は「200g前後のレンズが理想」と考えているので、これはまさにその基準に合致する一本。富士フイルムのX-T5の浅めのグリップでも快適に使えるバランス感は秀逸です。手ぶれ補正機能が省かれていますが、最近のXシリーズは多くの機種でボディ内手ぶれ補正を内臓しているので特に問題を感じません。

シャッタースピード:1/4秒 | 絞り:F16 | ISO:64 | -1.0EV | クラシックネガ | WB:AUTOホワイト優先(R:+2,B:-4) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/4秒 | 絞り:F16 | ISO:64 | -1.0EV | クラシックネガ | WB:AUTOホワイト優先(R:+2,B:-4) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

↑手持ちスローシャッターの作例。X-T5の優秀な手ブレ補正が嬉しい。

※XF33mmF1.4 R LM WRの作例です。

インナーズームの便利さ

シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:4000 | ±0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F4.8 | ISO:4000 | ±0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(50mm)

ズーミング操作でレンズの全長が変わらない「インナーズーム」はやはり便利です。常にコンパクトな状態で使えるため、収納や持ち運びが非常に楽です。旅行や街歩きなど、気軽に撮影を楽しむシーンにピッタリですね。

多用途な画角

シャッタースピード:1/40秒 | 絞り:F4.4 | ISO:12800 | +1.0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(42mm)

シャッタースピード:1/40秒 | 絞り:F4.4 | ISO:12800 | +1.0EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-3) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(42mm)

換算24mmから約75mmの画角をこれ一本でカバーできるのも魅力の一つ。これだけで広角も中望遠も撮れるので、旅行や子どもとの時間を撮影する際に、頻繁にレンズを交換する手間が省けます。言ってしまえば、コンパクトプライムシリーズ(XF16mm、XF23mm、XF35mm、XF50mm)を一本にまとめたような存在です。特にXF16mmF2.8 R WRは完全に内包されている感覚です(F値も同じなため)。

↑娘を同じ位置からズーム操作して撮影。さまざまな画角で切り取れます。

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質感も納得の仕上がり

露出補正:-0.7EV | ISO:6400 | WB:オート | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/80秒 | 絞り:F5.6 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

露出補正:-0.7EV | ISO:6400 | WB:オート | カラーモード:ポートレート | シャッタースピード:1/80秒 | 絞り:F5.6 | 使用機材:SIGMA fp + 90mm F2.8 DG DN

一部のレビューではチープな造りだと指摘されていますが、僕はそんな印象を受けませんでした。ズームリングやピントリングのトルク感も適度でスムーズですし、絞りリングのクリック感も心地よいです。レンズフードがプラスチック製なのは確かですが、CANON機やSONY機などで慣れているので全く気になりませんでした。

総評:買っておいて損はなし

シャッタースピード:1/50秒 | 絞り:F3.8 | ISO:800 | -1.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(33.3mm)

シャッタースピード:1/50秒 | 絞り:F3.8 | ISO:800 | -1.3EV | クラシックネガ | WB:晴れ(R:+1,B:-2) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR(33.3mm)

2024年12月に発売された「XF16-55mmF2.8 R LM WR II」が注目されていますが、重量410gと僕の許容範囲を超えてしまうため、軽量で写りの良い「XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR」は僕にピッタリの選択でした。

何かと影に隠れて人気もあまりなさそうな本レンズですが、僕にとってはまさに隠れた名玉だと感じています。

特に望遠端で寄って撮影すればボケ感も楽しめますし、単焦点の「XF33mmF1.4 R LM WR」と併用すれば、幅広い撮影に対応できます。

軽量ながら高性能なこのキットレンズ、買っておいて損はないと思います。もし気になっている方がいれば、ぜひ試してみてください!

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