みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
今回は2021年に静岡県内を旅行した際に使用していたフジノンレンズ「XF35mmF2 R WR」でのスナップ作例を掲載します。
実はこのレンズ、いまは手放してしまいました。
その理由も解説します。
私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに腕を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました。 当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
「XF35mmF2 R WR」を手放した理由
後ほど作例をご覧いただきますが、このレンズ素晴らしい写りをしていました。
いま考えても特に不満は思い浮かびません。
では、なぜ手放したのか。それは「XF35mmF2 R WR」のコンパクトさ、価格でこれだけの写りをするのだから、大口径プライムシリーズの「XF33mmF1.4 R LM WR」はいったいどんな画が撮れるのだろう…と、気になったからでした。
どちらも標準の単焦点レンズなので、焦点距離がほぼ同じです。こういった場合、どちらかを使わなくなるだけなので、XF35mmF2を下取りに出し、より明るく高画素センサーにも対応した「XF33mmF1.4」を購入したのでした。
つまり、「XF35mmF2 R WR」の性能が高かったので、手放したということにもなりますね。笑
「XF35mmF2 R WR」のスペック
*1 先端よりマウント基準面まで *2 レンズキャップ・フード含まず
個人的に単焦点レンズの重量の理想が200g以下なので、コンパクトプライムシリーズがベストマッチだと感じていました。
「XF35mmF2 R WR」の特徴
「コンパクトプライムシリーズ」の代表選手
富士フイルムの「コンパクトプライム」というレンズラインナップを代表する一本。フルサイズ換算で約53mmの標準単焦点レンズです。
同シリーズの特徴は次のとおりで、非常に使い勝手がよいです。
小型・軽量
低価格
光学性能が高い
防塵防滴・耐低温構造
「コンパクトプライム」シリーズ一覧
フジノンレンズ XF16mmF2.8 R WR(換算24mm)
フジノンレンズ XF23mmF2 R WR(換算35mm)
フジノンレンズ XF35mmF2 R WR(換算53mm)
フジノンレンズ XF50mmF2 R WR(換算75mm)
これらのレンズは、小型軽量で高性能な単焦点レンズとして設計されています。スタイリッシュな外観と高い解像度を特徴とし、Xシリーズのレトロボディとも相性抜群で、軽快に撮影を楽しめます。
筆者は以前、すべてのレンズをコンプリートしていました。比較的買いやすい価格なので、買い揃えるユーザーも多いのではないかと思います。
中でも標準単焦点の「XF35mmF2 R WR」は、使用頻度の高いレンズでした。
写りの特徴
おしゃれなXシリーズのカメラと組み合わせても威圧感のないコンパクトデザインながら、開放F2の明るさを誇りボケ味も自然です。
開放から躊躇なく使える高画質さも気に入っていたポイントでした。
【JPEG撮って出し作例】たっぷり55枚
お宿にて
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
絞り開放ながら鉄塔の解像感も抜群。
シャッタースピード:1/210秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
しょうゆラーメンのシズル感がたまりません。近接で写りが悪くなるレンズもありますが、こちらは問題なし。
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/220秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/60秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
エレベーターに乗るとつい、鏡に映った自分を撮ってしまいます。
シャッタースピード:1/75秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/14秒 | 絞り:F2.0 | ISO:3200 | PRO Neg. Std | WB:電球 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
夜景もキリッと写りました。
シャッタースピード:1/30秒 | 絞り:F2.0 | ISO:3200 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
前ボケも素直でよし。
シャッタースピード:1/2000秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | PRO Neg. Std | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
瓦や柵などのディテールも緻密に描写。
シャッタースピード:1/160秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
カーテンのグラデーションがGOOD!
シャッタースピード:1/90秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
ふとんのシルキーな質感が伝わってきます。
シャッタースピード:1/170秒 | 絞り:F2.5 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/85秒 | 絞り:F2.5 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
ビジネスホテルの「ドーミーイン」に泊まりましたが、最高でした。温泉の大浴場や無料の夜鳴きそば(しょうゆラーメン)、アイス、乳酸菌飲料のサービスなどがあり、テンションが上がります。
焼津の「まぐろ茶屋」と海など
シャッタースピード:1/110秒 | 絞り:F2.5 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR(トーンカーブ調整済)
静岡県に行ったらぜひ立ち寄っていただきたい「まぐろ茶屋 」。目利きが厳選した天然まぐろが堪能できます。
シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/210秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
とろける食感が伝わってきます。大切りでうまい。
シャッタースピード:1/340秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
天丼も注文。
シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/320秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/3000秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
細かなタイルも鮮明に写し切ります。
シャッタースピード:1/5000秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/1900秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/4000秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/3200秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
ガラスの透明感が素晴らしい。
シャッタースピード:1/1800秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
子どもがつくったのでしょうか。樹皮に木の実や花びらがあしらわれ、宝石のように輝いていました。
シャッタースピード:1/4400秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
APS-Cの開放F2.0は、十分なボケ味。
シャッタースピード:1/2400秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
「焼津ウェーブ&カツオベル」のモニュメント。恋人の聖地とか。
シャッタースピード:1/2400秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/2700秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
お魚発見!
シャッタースピード:1/2200秒 | 絞り:F8.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
雨が降り床板にリフレクションが。
シャッタースピード:1/8000秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/3000秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/2400秒 | 絞り:F8.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
このダークな海が「JPEG撮って出し」で味わえる。
シャッタースピード:1/1600秒 | 絞り:F4.5 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
「けのひ堂」(ごはんとおやつ)
シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/180秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
氷水の冷たさを感じるほどリアルな写り。
シャッタースピード:1/240秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/800秒 | 絞り:F2.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
ボケと光のグラデーションがマッチしてオールドレンズで撮った写真と見紛う美しさ。
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F4.0 | ISO:2000 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
料理もばっちり撮れました。
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F4.0 | ISO:1600 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F4.0 | ISO:1600 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F4.0 | ISO:2000 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
前ボケ・後ボケが素直。
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F4.0 | ISO:2000 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
帰り道
シャッタースピード:1/1800秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
ソールライターを意識して撮影した一枚。笑
シャッタースピード:1/2900秒 | 絞り:F4.0 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/1600秒 | 絞り:F5.6 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/850秒 | 絞り:F5.6 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/450秒 | 絞り:F5.6 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/52秒 | 絞り:F5.6 | ISO:2000 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/125秒 | 絞り:F5.6 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
シャッタースピード:1/950秒 | 絞り:F5.6 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO雰囲気優先 | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF35mmF2 R WR
今回使用したカメラ・レンズ
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まとめ
「XF35mmF2 R WR」はとても軽量・コンパクトで写りもよくお値段も控えめ。Xシリーズをお使いの方なら一度は試していただきたいレンズでした。
しかし、性能の高さゆえさらに上位のレンズラインナップが気になってしまい手放すことになりました。
現在愛用している「XF33mmF1.4 R LM WR」は重量が360gほどあるので、コンパクトプライムシリーズが恋しくなる時もあります。
しかし、機材のことを考えすぎず、写真撮影に専念していきたいと思いますので、今後も標準域の最上位モデルである「XF33mmF1.4 R LM WR」を使い続けていきたいと思います。
それではよいフォトライフを〜。
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