みなさんこんにちは。ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
長野県塩尻市にある中山道の宿場町「奈良井宿」を訪れ、愛機の「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」でスナップを楽しんできました。
今回はそのときの作例をたっぷりと掲載しますので、富士フイルムのカメラが気になっている方の参考になれば幸いです。
私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに腕を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(沼からなんとか這い出しました)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
江戸時代にタイムスリップしたような街並み
掲載した画像は、長辺2000pxの高画質ですので閲覧環境により読み込みに時間がかかる場合がありますが、ご了承ください。
シャッタースピード:1/6400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR (空色はクラシックネガ由来ではなく、シアン寄りに編集しています)
国から重要伝統的建造物群保存地区として選定されている奈良井宿。
景観を生かした地域づくりが行われており、江戸の時代劇にでてくるような街並みが残っています。
写真スポットとしても有名で、多くの愛好家がカメラ片手に散策を楽しんでいました。
フジのXシリーズを使っている人も何人か見かけました。
【作例50枚】(全てクラシックネガで撮影)
今回はレトロな街並みということで、フィルムシミュレーションは「クラシックネガ」を選択。というより、いつもクラシックネガですww
魅力的な被写体ばかりで撮影が楽しく、家で作例を見返していたら似たような写真が量産されていました。どこにレンズを向けても絵になってしまう魔力があります。
飽きないようにできるだけセレクトしてありますので、ゆっくりとご覧ください。
カメラの水準器が不調で水平をとれなくなってしまったため、カメラが生成したJPEG画像をAdobe Lightroom Classicに取り込み水平垂直を補正しています。ついでにシャドウ・ハイライトなども自動補正をかけて見えやすくしました。純粋な「JPEG撮って出し」ではありませんが、色味はほぼ「クラシックネガ」のものです。
シャッタースピード:1/550秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
国道19号と奈良井宿を結ぶ「木曽の大橋」。樹齢300年以上の木曽ヒノキを使って建造されているそうです。
日本有数の大きさを誇る橋脚を持たない橋で、下部の木組みから匠の技術を垣間見ることができました。
木曽地方の豊かな森林資源と匠の技が結集した、貴重な文化遺産です。
シャッタースピード:1/16000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
撮影した時間は午前10時半頃で、ど逆光の状況でした。「クラシックネガ」のレンジの狭さでは豊かな階調を出すのが難しいため、シルエットで捉えました。
シャッタースピード:1/1100秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
奈良井宿に行く機会がありましたらぜひ橋を渡ってみてください。割と揺れますよ。
そして下部の木組みの技術に感動しました。
シャッタースピード:1/26000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
アーチは階段状になっており登りやすかったです。
シャッタースピード:1/1250秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
白飛び御免でハイキーにセット。ぶっ飛び、眠む眠むの写真ですが、趣味の世界なので良しとします。
「XF33mmF1.4 R LM WR」は開放で強い光が入るとふんわりした描写になりオールドレンズのテイストを感じさせてくれます。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F4.0 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
「木曽の大橋」から一枚。木々が色づいていました。人が通ると揺れて怖い。。
シャッタースピード:1/420秒 | 絞り:F4.0 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F4.0 | ISO:200 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F4.0 | ISO:320 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
娘も外出は嬉しいようです。
シャッタースピード:1/1500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
木漏れ日とトタンの質感がクラシックネガにぴったり。
シャッタースピード:1/11000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
順光の直射日光でできる影もレトロでした。
シャッタースピード:1/750秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
どこを撮っても絵になる奈良井宿。ちなみに後ろの格子はトイレですw
シャッタースピード:1/4700秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/7000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
「木曽の大橋」から少し歩き、踏切を渡ると奈良井宿があります。
シャッタースピード:1/2900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
ちょうど電車が通ったので一枚。
「クラシックネガ」は金属やガラスの描写が得意です。
シャッタースピード:1/1900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/3500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
妻子が光に入った瞬間を捉えました。
シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
「ムラサキシキブ」が実をつけていてキレイでした。
シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F4.0 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
飲用また防火用として水場が点在しています。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F5.6 | ISO:160 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
通りに出るとさっそくレトロすぎる看板が目に入りました。
シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
ポストの赤が映えます。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F5.6 | ISO:200 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
渋すぎる街並みで写欲が高まり、なかなか前に進めません。。
シャッタースピード:1/1100秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
上を見上げて看板を撮ったらゴーストが。コンパクト装備にしようとレンズフードを外していった影響です。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F5.6 | ISO:320 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
伝統工芸品「木曽漆器」を販売する店。渋さの中にお客さんが身につけている赤と青のコントラストが映えます。
シャッタースピード:1/8500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
換算50mmの「XF33mmF1.4 R LM WR」は歪みがなく、正対した写真を撮りたくなります。
今回の記事にもたびたび登場します。
シャッタースピード:1/7500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
引き続き正対写真。植木鉢と格子のレトロさがたまりません。
シャッタースピード:1/8500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
上の写真と同じ場所を別構図で。
シャッタースピード:1/300秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
宿場町とあって、至る所に食事処や茶屋がありました。江戸時代にはさぞ賑わったことでしょう。
シャッタースピード:1/350秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
ガラスのリフレクションを生かして複数のレイヤーを持つ写真に仕上げました。
シャッタースピード:1/7000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/2500秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
玄関照明も素晴らしい質感。直射日光がよく似合います。
シャッタースピード:1/9000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
画面の大半が幾何学模様の陰で覆われ、主被写体の妻子を際立たせてくれました。
シャッタースピード:1/750秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
緑成分多めの甘味処を発見。強い光の影響でコントラストが下がっていますが、まぁいいでしょうw
シャッタースピード:1/5800秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
木曽地方に伝わる伝統的な胃腸薬「御岳百草丸」。百の薬草に匹敵する効能を持つ…という意味が込められているとか。
シャッタースピード:1/200秒 | 絞り:F1.4 | ISO:160 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
名前の書かれた札を主被写体として、背景の路地をぼかして奥行き感を演出してみました。
シャッタースピード:1/210秒 | 絞り:F8.0 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/340秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
Tシャツも街並みの雰囲気を邪魔しないカラーリングで好感が持てます。
シャッタースピード:1/300秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
格子のディテールが素晴らしい。
シャッタースピード:1/210秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/850秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
50mm一本勝負(フルサイズ換算)でしたが、寄ったり引いたり正対したりで、さまざまな表現を楽しむことができました。
シャッタースピード:1/1100秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
レトロな徳利を上から覗き込んで撮影。
実家にいくらでも転がっていそうなものでも奈良井宿に並ぶと価値あるものに見えてきますw
海外の方にも人気がありそうです。
シャッタースピード:1/1000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/1400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
昭和レトロを感じさせる「ナショナル電球」の看板。退色具合がまたいい。
シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
写真撮影する観光客をガラスの反射越しに一枚。一見すると何が写っているかわからない写真ですが、しげしげと眺めてしまう魅力を感じます。
シャッタースピード:1/250秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/4700秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/950秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
さりげなく自分も入れてみましたww
シャッタースピード:1/1900秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
シャッタースピード:1/2400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:125 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR
「クラシックネガ」にかかれば、ハイライトの白飛びはもはや表現のひとつ。
今回使用したカメラ・レンズ
筆者的最強の組み合わせ。
ボディはレトロデザインの「X-T5」。手ブレ補正内臓、さまざまな被写体を認識する高速AF、フィルムライクな描写が楽しめるフィルムシミュレーションの搭載など魅力たっぷり。
フルサイズセンサーは、もはや不要なのでは…と思わせてくれるカメラです。
レンズは、これさえあればなんでも撮れる…。とまでは言いませんがw、趣味のスナップ写真ならコレ1本で十分でしょう。
あとは光と影の捉え方を鍛えるのが吉。
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まとめ:レトロな写りが宿場町の魅力を一層引き立てる
「クラシックネガ」はレトロな写りで宿場町の雰囲気にぴったり。「X-T5」のクラシカルなデザインも相まって、時間を忘れて撮影を楽しむことができました。
みなさんもぜひ富士フイルムのカメラを片手に奈良井宿を訪れ、江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わってみてください。
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