RAW vs JPEG:写真初心者におすすめの選択肢は?

松本市街 よもやま話

みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。

写真を撮るときに「RAWで撮影すべき? それともJPEGで十分?」と悩むことはありませんか?

RAWは後からの編集が自在にできる反面、扱いが難しく時間もかかる形式。一方、JPEGは撮影した瞬間に完成された画像を得られる手軽な形式です。

この記事では、RAWとJPEGの違いを 「階調幅」 や 「表現可能な色数」 の具体的な数値を交えながら解説します。そして、特に筆者が愛用している富士フイルムのカメラが、初心者や日常使いにどれほど適しているのかを紹介します

私は過去、各メーカーのカメラボディ約70種類、レンズ約60種類を使い比べてきましたが、機材のスペックを追い求めずに感性を磨こうと、富士フイルムの「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」のみを残して全て売却しました(機材沼からなんとか這い出しました)。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影した写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。

RAWとJPEGの違いを数値で比較

RAWとJPEGは、記録できるデータ量や表現力に大きな違いがあります。それを分かりやすく表でまとめました。

項目 RAW JPEG
ビット深度 12~14bit(場合によっては16bit) 8bit
階調幅 4,096(12bit)~16,384(14bit)段階 256段階
表現可能な色数 約689億色(12bit)~約4.4兆色(14bit) 約1,670万色
データ容量 大(JPEGの3~4倍以上)
編集の自由度 非常に高い 撮影時に調整された内容に依存
保存形式 編集後にTIFFやJPEGなどに変換が必要 そのまま使える

RAWの魅力:究極の編集自由度

  1. 膨大な色情報と階調幅

RAWファイルは各ピクセルごとに12~14ビットの情報を記録。これにより、色や明るさの階調を滑らかに表現できます。

例えば、明るすぎる空や逆光で暗く写ってしまったシャドウ部分も、後から補正して詳細を復元できます。特に、風景写真や商業撮影で高いクオリティが求められるプロの現場ではRAW撮影が主流です。

  1. 後から自由に調整が可能

  • ホワイトバランスの変更
  • 露出の微調整(大幅な調整もOK)
  • 特定部分の色味や明暗を個別に調整

RAWは「撮影後の可能性を広げる」点で非常に優れています

RAWの課題:時間と手間が必要

  1. RAW現像の手間

RAWはそのままでは利用できず、専用のソフトで現像が必要です。Adobe LightroomやCapture Oneといったツールを使って一枚一枚調整しなければなりません。これには時間もスキルも求められるため、初心者や仕事・子育てで忙しい人などにはハードルが高いのが現実です。

  1. 大容量でストレージを圧迫

RAWファイルはJPEGの3~4倍以上のデータ容量を持つため、大量に撮影すると保存や管理の負担が大きくなります。

私も将来的にRAW現像しようと思って大容量のRAWファイルをハードディスクで保存していますが、きっと見返すことはないでしょう。これは、体型が変わって着られなくなった服を「痩せたら着よう」と保管しておく行為に似ている気がします。笑

JPEGの魅力:手軽さと実用性

  1. 撮影時点で完成された写真

JPEGは撮影時にカメラ内で色や明るさが最適化され、すぐに使える形式です。後からの編集が不要で、旅行やイベントなどで大量の写真を撮影する場合にも非常に便利です。

  1. 富士フイルムのフィルムシミュレーション

富士フイルムのカメラでは、JPEGで撮影しても驚くほど高品質な写真が得られます。これは、独自の 「フィルムシミュレーション」 機能によるものです。

  • クラシックネガ:「写ルンです」風のトーン。ノスタルジックな雰囲気が非常に強い。
  • Velvia/ビビッド:風景写真に最適。緑や青が鮮やかで印象的な仕上がりに。
  • クラシッククローム:落ち着いたトーンで、映画のような雰囲気を演出。

初心者でもプロフェッショナルのような仕上がりが手軽に得られるのが、富士フイルムのカメラの大きな魅力です。

JPEG撮って出しの作例をご覧ください。↓

シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F1.4 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF18mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/640秒 | 絞り:F1.4 | ISO:640 | クラシックネガ | WB:AUTO(R0,B0) | 使用機材:FUJIFILM X-T4 + XF18mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/5400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | Velvia/ビビッド | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/5400秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | -1.7EV | Velvia/ビビッド | WB:晴れ(R:0,B:0) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/20000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | +0.7EV | クラシッククローム | WB:AUTO(R:+1,B:-6) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

シャッタースピード:1/20000秒 | 絞り:F1.4 | ISO:500 | +0.7EV | クラシッククローム | WB:AUTO(R:+1,B:-6) | 使用機材:FUJIFILM X-T5 + XF33mmF1.4 R LM WR

富士フイルムのフィルムシミュレーションを使えば、上記のようなフィルムライクな写真が編集作業なしで簡単に撮影できます

RAW vs JPEG:初心者や日常使いにはどちらが最適?

  1. RAWを選ぶべき場合

  • 撮影後に細かく編集したい場合
  • プリントや商業用途で最高品質を求める場合
  • 撮影スキルに加えて、編集スキルを磨く意欲がある場合
  1. JPEGを選ぶべき場合

  • 撮影後の編集に時間をかけたくない場合
  • 撮影枚数が多く、ストレージを節約したい場合
  • 旅行や日常使いで手軽に美しい写真を楽しみたい場合

結論:初心者や日常使いならJPEGが圧倒的に便利!

富士フイルムのカメラを選ぶべき理由

富士フイルムのカメラは、JPEGでもRAW並みの階調表現や色彩を実現します。特に、以下の点が初心者にもおすすめの理由です。

  • 簡単操作でプロ級の仕上がり
    フィルムシミュレーションで、被写体に合わせた最適な色彩をワンタッチで選択可能。
  • RAW現像も可能
    JPEGで簡単に撮影しつつ、必要に応じてRAWを利用できる柔軟性を備えています(カメラ内でもRAW現像可能)。
  • デザイン性の高さ
    富士フイルムのカメラはクラシックな外観で、使う楽しさも提供してくれます。

今すぐ富士フイルムのカメラをチェック!

RAWの魅力を理解しつつ、撮影時点で完成された美しい写真を手に入れたい方には、富士フイルムのカメラがおすすめです。

おすすめの富士フイルムカメラ

  1. X-T5:レトロなデザインと本格的な性能を持つハイエンドモデル(筆者の愛機)。
  2. X-T50:初心者にも扱いやすく、コスパ抜群の万能カメラ。
  3. X100VI:スタイリッシュなデザインと単焦点レンズでスナップ写真に最適。

フジフイルムモール(公式サイト)

まとめ

RAWの自由度やJPEGの手軽さ、それぞれの魅力を理解して、自分に合ったスタイルを選びましょう。富士フイルムのカメラなら、初心者でもプロ並みの美しい写真が手軽に撮影できます。

「最高の1台を手に入れて、もっと楽しい写真ライフを始めてみませんか?」

ちなみに筆者の愛機は以下の機材です。作例もぜひ見てみてください。

 

 

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