みなさんこんにちは、ドキュメンタリー写真家のT-heyです。
長野県原村の第2ペンションビレッジにある「ふれあい遊歩道」は、冬の澄んだ空気の中にほのかに灯るイルミネーションが楽しめるスポットです。光が自然に溶け込み、都会の派手なイルミネーションとは異なる静かな美しさを感じさせてくれました。
今回は、この遊歩道にある「いちのせなるとばし」でのイルミネーション作例をご紹介します。
幻想的な光の世界を切り取るために使用したのは僕の愛機、富士フイルム「X-T5」と換算50mmの標準単焦点レンズ「XF33mmF1.4 R LM WR」。この組み合わせが生み出す表現力を、撮影を通じて足早に試してきました(寒かったので…)。
それではどうぞ。
当ブログでは主に富士フイルム「Xシリーズ」で撮影したJPEG撮って出しの写真作例を多数掲載しています。ぜひ、ブックマークをお願いいたします。
X-T5×XF33mmF1.4 R LM WR – 解像力と明るさを活かして
今回の撮影では、富士フイルムの最新ミラーレスカメラ「X-T5」と「XF33mmF1.4 R LM WR」を使用しました。このレンズは、約4000万画素のセンサーにも対応する高解像力が特徴。イルミネーションの細やかな光の粒をしっかり描写するだけでなく、開放F1.4の明るさが暗所での撮影にも威力を発揮します。
特に魅力的なのは、このレンズの「描写の柔らかさ」。ハイライト部分にやわらかなフレアが広がる特性があり、これがイルミネーション撮影に独特の幻想的な雰囲気を与えてくれます。
また、このレンズは防塵・防滴、耐低温構造(WR仕様)を備えており、厳しい環境下でも安心して使えるのが心強いポイントです。
XF33mmF1.4が描くやわらかな光の世界
XF33mmF1.4 R LM WRの特性が最も活きたのは、開放F1.4で撮影した際に発生するハイライトのフレアです。イルミネーションの光がふんわりと広がり、幻想的な雰囲気を演出してくれました。
例えば、木々の間に配置された「いちのせなるとばし」の光の粒を撮影した際、光源が柔らかく広がり、暗い背景とのコントラストをドラマチックに仕上げてくれました。このフレア効果は、光が密集しすぎない控えめなイルミネーションにもよく合い、シーンを印象的に引き立てます。
特に暗い背景に浮かぶツリーの光の表現は、このレンズならではの美しさを感じさせてくれるものでした。
氷点下のカーブミラー撮影 – XF33mmF1.4の信頼性と描写力
さらに今回の撮影では、氷点下の寒さの中、凍り始めたカーブミラー越しにイルミネーションを撮影するというシーンにも挑戦。この環境下でもXF33mmF1.4とX-T5の防塵・防滴、耐低温構造(WR仕様)はその威力を発揮してくれました。
極寒の環境でもカメラやレンズに不具合が発生することなく、スムーズに撮影を続けられました。凍りつきかけたカーブミラーが光を反射し、独特の質感を生み出す様子をXF33mmF1.4がしっかりと描写してくれました。
フレアの効果とカーブミラーの反射が重なり合うことで、まるで別世界を覗いているような不思議な写真に仕上がり、イルミネーション撮影に新たな可能性を感じました。
幻想的な光から日常スナップまで – XF33mmF1.4の魅力
今回のイルミネーション撮影で、XF33mmF1.4 R LM WRが持つ表現力と耐久性を存分に体感することができました。このレンズの魅力は、幻想的な光を捉えるイルミネーション撮影だけではありません。
開放F1.4の明るさは、ポートレートや日常スナップ、風景写真にも最適。さらに、WR仕様なので、雨の日や砂埃の舞う環境でも安心して使用できます。あらゆるシーンで活躍する万能レンズとして、多くのカメラ愛好家におすすめできる一本です。
今回のカメラ設定「REALA ACE」
- ダイナミックレンジ:400%
- フィルムシミュレーション:REALA ACE
- ホワイトバランス:AUTO
- WBシフト:R:0,B:0
- ハイライトトーン:0
- シャドウトーン:0
- カラー:0
- シャープネス:0
- 高感度ノイズ低減:0
- 明瞭度:0
- 点像復元処理:ON
- カラークローム・エフェクト:強
- カラークローム ブルー:強
- グレイン・エフェクト:OFF
- スムーススキン・エフェクト:OFF
ナチュラルな色再現のため、フィルムシミュレーションは「REALA ACE」をチョイス。設定もほぼニュートラルですが、カラークローム・エフェクトとカラークローム ブルーは「強」に設定し、色飽和を低減させています。
XF33mmF1.4で幻想的な写真体験を
富士フイルム「XF33mmF1.4 R LM WR」は、約4000万画素の高解像度センサーに対応した圧倒的な描写力と、ハイライトにやわらかいフレアを生む個性的な特性を兼ね備えたレンズです。
さらに、厳しい環境でも安心して使えるWR仕様が、寒冷地や雨天・降雪時の撮影における信頼性を高めています。今回のイルミネーション撮影では、そのポテンシャルを存分に引き出すことができました。
この冬、新たな写真体験を始めてみませんか? 「XF33mmF1.4 R LM WR」は、あなたのカメラバッグに欠かせない一本になるはずです。
ぜひ、このレンズを手に取って、あなた自身の目でその描写力を確かめてみてください。
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